センター試験の得点調整
大学入試センターから、センター試験の第2回中間集計が発表されました。約53万人の集計ですから、ほぼ正確な集計です。国語が98.65点と昨年より低くなり、過去最低の得点となりました。また、化学 I(69.42点)と地学 I(50.22点)の平均点の差が19.20でしたが、得点調整は行なわないとしています。
得点調整は、『センター試験の本試験において次の科目間で、原則として、20点以上の平均点差が生じ、これが試験問題の難易差に基づくものと認められる場合には、得点調整を行います。
地理歴史の「世界史B」「日本史B」「地理B」の間。公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」の間。理科の「物理Ⅰ」「化学Ⅰ」「生物Ⅰ」「地学Ⅰ」の間。なお、「倫理、政治・経済」については、得点調整の対象となりません(センター試験Q&A)』
過去に地理歴史 (平成10年)で行なわれた例があります。その時は、世界史Bと地理Bの間に20.90の開きがありました。それを、世界史B 61.03が調整後65.50 (+4.47)に、 日本史B 56.33が62.18 (+5.85)、 地理B 77.23はそのまま77.23 (不変)になり、最大差20.90あったものが 15.05に調整されました。
選択科目における難易度調整は難しいものがあります。それを得点調整しないで済む範囲内におさめられています。センター試験の廃止が議論されていますが、20数年の歴史を持つこの試験、なかなかのものだと思います。