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「備えあれば患い無し」

 道路に積雪はなかったものの、屋根は白くなっていました。東京は大雪警報がでるなど荒れた天気となりました。四国沖の低気圧が発達しながら東へと抜けていくことによりもたらされた雪です。南岸低気圧という言葉がありますが、2月のこの頃によくこういった現象が起こります。100年以上前になりますが、1907年2月11日に大阪で18cmの積雪があったという記録が気象庁にあります。3年前にも5cmの積雪が記録されています。3月にも積雪の記録が結構ありますので、春の兆しといえる現象かもしれません。きょうの午後、受験生のみなさんに十分力を発揮してもらえるよう、会場整備を含め入試準備を全職員で行いました。雪も峠を越し、寒くはなるもののまずまずの天気で高校入試が迎えられそうです。
 「これ事を事とする乃ち其れ備え有り、備えあれば患い無し」。中国の「書経」という書物の中にある言葉です。普段から準備をしておけば、いざというとき何も心配がないということを表しています。反対に「渇して井を穿つ」。のどが渇いてから井戸を掘ってもだめだという言葉があります。熱中症も同じことです。喉が渇いてから水分を補給しても手遅れになる場合があります。
 さて、入試準備は万全のことと思いますがどうでしょうか。慌てて井戸を掘っていないでしょうか。山を当てようとしていないでしょうか。脳は、直前に与えた強い刺激を重要なものと捉え、その記憶にエネルギーを割くそうです。せっかく蓄えた以前の重要なものの記憶を保持するエネルギーを減らしてしまうことになります。持ち物などの準備を怠りなく済ませ、後は今まで積み上げてきたものを確認しながら当日を迎えるようにしましょう。