« 意識して取り組むことの大切さ | メイン | 芸術鑑賞会 »

「夏らしい暑さ」が丁度良い

 校外では田植えも終わり若葉が目映い季節となりました。あすは天気が崩れるようですが、今週も良い天気が続きそうです。これから入梅、そして本格的な夏へと向かっていきます。今年の夏に気になる予測がでています。
 気象庁は「エルニーニョ監視速報」として毎月1回発表しています。5月は12日に「夏には5年ぶりにエルニーニョ現象が発生し、秋にかけて続く可能性が高い」と発表しました。「エルニーニョ現象」とは、南米ペルー沖の太平洋赤道海域の水温が上がることを言い、その反対が「ラニーニャ現象」です。これらの現象は農作物の収穫にも大きな影響を与えます。農業環境技術研究所(茨城県つくば市)は15日、「世界平均の収量でみると、トウモロコシとコメ、コムギはエルニーニョとラニーニャのいずれも警戒が必要だが、コメとコムギに関してはラニーニャを、トウモロコシでは逆にエルニーニョをより警戒した方がよいことがわかった。最も世界の収量に影響が大きかったのは、コムギのラニーニャ年で、平年に比べ平均マイナス4%だった」との研究結果を発表しています。チリ沖の地震で発生した津波が太平洋を飛行機より速い速度で日本にやって来たり、一部地域の海水温の変化が異常気象の原因となり穀物の収穫に大きな影響を与えます。気象変動や災害もグローバル化です。
 今年の夏はエルニーニョによる冷夏が予測されています。涼しい夏は過ごしやすいとイメージされますが、農作物にとっては、やはり夏は「夏らしい暑さ」が丁度良いようです。