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異常気象の原因は

 気象庁は4日、中国、近畿、東海の各地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。中国と近畿は平年より3日早く、昨年より8日遅い梅雨入りとなりました。梅雨入りを待っていたかのように、昨夜からきょうにかけて動きの遅い低気圧の影響で、太平洋側では局地的に激しい雨が降っています。高知県では降り始めからの雨量が500ミリを超えた所があり、6月の平均降水量を大きく上回る記録的な大雨となりました。
 近年の特徴といえる局地的な豪雨です。異常気象ともいえるこのような現象は世界的な現象のようで、地球のエネルギーバランスが大きく崩れているからだといわれています。この100年間をとってみると、海水温が0.5°C上昇しているとの調査結果があります。わずか0.5℃ですが、海水は熱容量が大きく、しかも膨大な量ですので大変なエネルギーです。おまけに、水温上昇は深海までおよんでいるようです。この海水温の上昇が異常気象の大きな原因と考えられています。
 昨年の日本では、梅雨入りしたのに雨がふらなかったり、高知県四万十市で41°Cなど各地で猛暑を記録しました。これは、大西洋の海水温の変化により偏西風を引き上げ蛇行させたことが影響しているとの指摘があります。偏西風が南下したところは冷夏となり、北上したところは暑夏となりました。遠く離れた複数の場所における大気や海洋の状態が相関をもっています。
 海水温の上昇をもたらす地球温暖化。温暖化を加速させるCO2の排出量増加。異常気象は天災ではなく人災ということになります。