教職員研修会
雲雀丘学園では、教育界や経済界など様々分野で第一線で活躍されている方をお招きして教職員研修会を毎年実施しています。幼稚園から高校まで約200名の教職員が自己研鑽をする機会となっています。本校のテーマでもある「一流・本物に学ぶ」の先生版と言えます。今年は、サントリー文化財団から小島多恵子上席研究員をお招きして「地域文化は最高の社会教育の場-青少年と地域文化」と題して約1時間30分の講演をお願いしました。昨日は、すべての校種が授業や保育を終えた夕方から講堂へ集合しての教職員研修会でした。
文化は諸外国に比べて遅れをとっているような感覚を持っていましたが、実は、日本は今も昔も世界に冠たる「アマチュア文化大国」だとの先生の指摘には驚かされるものがありました。地域文化を愛する一心で祭りやイベントを豊かに息づかせている各地の様々なケースが紹介されました。200万人以上の観客を動員する祭りに成長した「YOSAKOIソーラン祭り」も、始まりは、たった一人の学生(北大一回生)がたまたま訪れた高知での「よさこい祭り」で受けた感動が、北大生を中心とする学生たちへと広がっていったものとのこと。「一文の得にもならんことを一生懸命やるのが、本当の文化だ」は国立民族学博物館元館長の梅棹忠夫先生の言葉です。世界に冠たる「アマチュア文化大国」日本は、見返りを求めない「無償の汗」を流し、情熱を持って取り組む若者が多く存在することにつながり、誇るべきことでもあります。感じて動くから「感動」です。一人でも多く動き出す生徒を育てる、これが私たちの使命であることを再認識させられた研修会でした。