文化祭を終えて
雲雀祭を終えて三日目の校庭は至って静か、台風18号が東海地区に上陸したため空はどんよりと曇っています。今年の雲雀祭は初日は朝から晴れ渡り、二日目は残念ながら終日の小雨となりました。激しい雨が予想されていましたが、雲雀っ子の雲雀祭にかける熱意が吹き飛ばしました。
初日の合唱コンクールは高校1年2年生がクラスの名誉をかけて戦いました。私は審査員を頼まれましたが、さすがに優勝、準優勝のチームは他を圧倒していましたが、ほかは実力が伯仲、点数をつけるのに苦労しました。生徒の真剣な表情と統率のとれた合唱に思わず涙を流される保護者の方もおられました。素晴らしかったと思います。
二日間のプログラムの掉尾(ちょうび)を飾る高2のクラス別の発表は、まさに最後の雲雀祭にかける高校2年生の若さと執念が爆発しました。こんなに踊れるのか、こんな生徒が雲雀丘にいるのかと思うくらいの見事な演技で、クラスごとにも良くまとまっており、ここまで練習を積み上げた生徒に心からの拍手を送りたいと思います。
開会式で生徒の皆さんに、お見えになったお客様にしっかり挨拶をしよう、笑顔でお迎えしようといいました。よくできていたと思います。「明るく挨拶をしてくれて、ほんとにいい生徒さんばかりですね」の声を複数の方から頂きました。有難いことです。挨拶は一時のものではありません。今後もしっかりとやっていきましょう。
さて雲雀祭前日に校庭で横たわっていた「謎の白い巨大な板」ですが判明しました。初日の朝には中学棟の校庭側の壁面に吊り上げられました。大きな「シンデレラ城」が出現したのです。縦7m、横12メートルの板に2.5㎝四方の紙切れがなんと126,000枚貼りつめられて「シンデレラ城」を描いているのです。雲雀祭のランドマークになりました。今年初めての企画ですが来年の雲雀祭でもぜひ実現してほしいと思います。
雲雀祭は二日間でしたが生徒は長い間、一生懸命に準備してきました。この期間を通していろいろなことを学んだと思います。一つのことをやり遂げるには一人でできないことも分かったと思います。色々な方の協力があって初めて物事は成し遂げられるのです。そんなとき陰で頑張った人に気を配れる人であってほしいと思います。