京都国立博物館 第85号
図書室ブログでも紹介されておりましたが、日曜日にお休みをもらって、京都国立博物館「開館120周年記念特別展覧会 国宝」に行ってきました。噂通り、朝から長蛇の列。館内は撮影禁止だったので紹介できませんが、大混雑でなかなか作品にたどり着けません。周りでは「教科書で見た」という声も多く聞かれ、日本の歴史教育と教科書の質の高さを感じました。前に同館で鳥獣戯画を見た時以来の感動でした。中でも「松林図屏風 長谷川等伯筆伝」の筆つかいと「伝源頼朝像 神護寺」は「伝平重盛像・伝藤原光能像」の3つが並んだ実際の大きさからの迫力に圧倒されました。教科書ではわからない実物のすごさでした。本校の先生にも偶然お目にかかりました。
以前本校にお勤めの関東出身の先生から「京都や奈良の歴史的遺産をしっかり見せてあげなさい。関西にいるとそのありがたみがわからないのよ。」と言われたことがあります。なるほどと思い校外学習で法隆寺などを取り入れたこともありました。逆に、東京には素晴らしい美術館や博物館があり、個人的には東京に出向いた際には上野を中心に散策するようにしています。
兵庫教育大学の国際理解教育教材化プロジェクトメンバーとして、アメリカのスミソニアン博物館で「博学連携」を研究したことがあります。ワークショップ指導のボランティアが活躍されていました。今回の京都でも、すばらしいボランティアからの「銅鐸」「金印」「定朝様」の説明とレプリカの実地体験ができました。博物館と学校の連携はICT活用を含めこれからどんどん進んでいくように思います。生徒のみなさんにも、伝統的工芸美術に興味を持ち、本物に触れてほしいと思います。
その後、清水の老舗湯豆腐屋さんで英語と中国語を上手に駆使して料理の説明をされている店員さんが印象的でした。