シンガポール 第28号
高校2年生とシンガポールに来ています。
世界を舞台に活躍する企業の訪問や「水」から世界を考える環境学習やシンガポールの建国の歴史などを学ぶ国立博物館での研修、隣国マレーシアのブライ村訪問での交流、日本に興味を持つ大学生とのフィールドワーク(B&Sプログラム)など、数々の企画が盛り込まれています。
生徒たちは自らがシンガポールを選択し、本日の各企業またはマレーシア訪問でも自らが選択していましたので、主体的に取り組むことができていました。
サントリー食品アジア社訪問
スタートにあたり、企業の方にとってビジネスの時間に高校生を受け入れること、我々には限られた旅程の中で企業を訪問すること、出会い一期一会を大切に、まず挨拶からしっかりしようとバス内で話しました。
どの訪問先でも高校生に理解しやすいように、グローバル社会でのビジネス、シンガポールの優位性、人材と英語力などいろいろな切り口でお話いただけました。トップや役職の方だけでなく、年齢の近い若手や現地採用の方との交流を含め、生徒からの質問にもお答えました。お忙しい中、ご対応いただき本当にありがとうございました。生徒からもいい経験になったと感想があげられました。
「英語はツールであって心からのコミュニケーションが大事」「現地の言葉での挨拶」「シンガポールでいろんな言葉に耳をすまそう」「シンガポールがASEAN、アジアのすべてではない」外国勤務の経験からの貴重なお話をいただきました。
4つの公用語〔工事現場〕
シンガポールは、中国系75%、マレー系13%、インド系9%の多民族国家で多宗教の融合のために、英語の国語化を進めてきました。それぞれの民族の言語を公用語とし、英語を合わせて4つの公用語を採用する国として知られています。
水再生利用施設の見学
農地や資源に乏しく、初期には中継貿易や加工貿易を重要な産業としていましたが、法律などを整え金融が国内の基幹産業に変わってきました。高い教育水準を達成し、「Clean & Green」の国として多くの観光客や移民を受け入れています。また、高付加価値製造業や流通、情報通信、生命科学分野での拠点の維持強化のために優遇税制措置による外資系企業の誘致を推進しました。1人当たり国民総所得55150ドル(日本42000ドル)で、現在ではASEAN経済の先頭を走っています。
そのASEAN10カ国は、6億人以上の人口を抱え、高い経済成長率を実現しています。そこには、「豊かさを目指して」特に若者たちが、国境、文化をこえて生活し、躍動しています。また、そのグローバル化の中で日本企業は経済活動を行っています。地球的視野で考え、グローバル社会を生きる皆さんには、日々成長し、躍動する東南アジアで生きる人々のエネルギーを感じてほしいと思います。
明日は、大学生とのフィールドワークです。