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NZ比較文化研修生徒報告書

「一期一会」
 初めて日本を離れ、海外に2ヶ月以上滞在した経験は、自分にとってとても大きいものだった。その中でも一番の出来事は、やはり人との出会いだった。一期一会とは本当によくいったもので、さまざまな場所で出会った人が自分に影響を与えてくれる。ニュージーランドに滞在中、その人のおかげといえるものが数多くあった。
 まずは、ホストファミリーとの出会い。これが一番大きく自分を変えたのだろうと思った。タウランガに着いてホストマザーに会った時は、慣れない英語にどぎまぎして話を聞くくらいしかできなかった。人によって声のトーンも違うならば声の高低も違う。おまけに速い!自分が話すこと、聞くことに頭をフル回転させる毎日。それがいざ何週間かたつと、もう英語を聞くことに違和感はなく、むしろ英語を自ら受け入れるようになっていた。最初は聞かれた質問にしか答えなかったのに、もう次の瞬間にはぎこちない英語でドンドン話しかけていっている自分がいたのは紛れもない。
 登下校、買い物、観光、全てに英語が必要で、何もかもが新鮮で楽しかった。しかし発音の壁がよく私をふさぎ、発音の大切さを実感した。バスで、1~5のゾーンをドライバーに伝えるのに4(four)がなかなか通じなくて、長い間困ったことが一番印象に残っている。
 初めてお店で店員さんと喋って通じた時は、興奮で寝られなかったし、道を尋ねて自分がわかった時も、嬉しくて仕方がなかった!本当のネイティブの人が話す英語と自分の話す英語が通じ合った瞬間が一番好き。近所の人とも店の人との交流が深まるにつれて、だんだんと帰りたくなくなっていた。
 しかし、食べ物との出会いが最悪だった。トラウト(ニジマス)を半生の状態でだされて、2日もダウンしてしまってからは、少し帰りたくもなったが、そんな中でもやはり人との出会いがそういうことを救ってくれた。
 そして、たくさんの人からたくさんのことを学んだ。私にとっての最高の出会いは人々がする食事前のお祈り。「全てに感謝をする」という意味において、とても大事なことをニュージーランドにきて身をもって学ばせていただいたと思う。
 こういう機会を与えてくれた家族に、ホストファミリーに、恵子さんに、出会った人々に、感謝の気持ちでいっぱいです。どんなことにも、感謝の気持ちを忘れずに、これから頑張っていきたいと思います。

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