ニュージーランド研修80
ニュージーランド研修参加者のレポートです。
私はこの研修で初めて海外に行ったので英語が通じるか、ご飯は美味しいのか、英語オンリーの授業でついていけるか、ホストの人はいい人なのかなど不安な点が多く、NZについてから一週間ほどは、そのために少し風邪を引いたり食が細くなったりと、苦しい時が多々ありました。またカルチャーショックもなかなか厳しいもので、道路の速度制限が日本に比べ早かったり、バス停の一つ一つに名前がつけられていなかったり、「私の好きなスポーツはベースボールです」と言っても半分位の人に「ベースボールって?」と言われたり、初めてタイ米を食べたり、当然のことですが、いわゆる日本で使っているような布団の寝具がなかったりなど、いろいろと違いが有り、慣れない生活となりました。
そのような慣れない生活の中、ちょっとしたハプニングが起こりました。先述したようにバス停がなく案内もないので、バスを降りるときは周りの景色で判断せねばなりません。方向音痴の私にとってそれはとても辛く、とても神経を使ってバスで登下校をしていました。そのようななか、まだ落ち着かない頃の日です。その日は雨がひどくろくに周りの景色を見ることがままならなかったのです。するとどうでしょう、気づけば辺りは真っ暗、見知らぬ街へと出てきてしまったのです。見知らぬ国の見知らぬ街で一人になってしまったのです。そとはWIFIも飛んでいないのでホストに連絡もできない状態です。しかし不幸中の幸いでしょうか、乗っていたバスが環状線だったのでバスに揺られていればそのうちホームステイ先の最寄りのバス停に着くことがわかったのです。最終的には夜遅くではあったものの、無事に着いたので良かったのですが、あのままどこかに連れて行かれたらと思うと今も怖くなることがあります。
他にも紹介したいエピソードがあるのですか他の人とかぶりそうなので、私しか体験してないユニークなエピソードを紹介してみました。日本では経験することのない不安ともいえましょうか。そのような異文化の差や大きな不安を超えてNZでの学習を終え、少しばかり大人になったような気もします。今回この研修の中で、「バス停」の表示が日本とは大きく異なることを知ったわけですが、日本に帰国してみると、その表示のあり方が丁寧であることに感謝の気持ちがわいてきます。日本では、電車でもバスでも日本語ばかりでなく、英語や韓国語、ローマ字などで停留所の名前が表記されています。また、表記ばかりではなく、電車でもバスでも、車掌が次の停留所をアナウンスしてくれるほか、乗り換えの時はどのプラットフォームかまでもアナウンスしてもらえます。視覚と聴覚、いずれにおいても、見知らぬ人でも安心して移動ができるように配慮がなされていると思います。時にやかましいという人もいますが、私にはとても丁寧で有り難い文化だと、改めて感じました。