★熱中症に注意★
5月とはいえ、急に気温が上がってきました。
気温・湿度の上昇は、熱中症を引き起こす一番の原因となります。
また、試験明けのクラブ再開時期は、体力が落ちていたり、体が運動に慣れていないため、特に注意が必要な時期になります!元気にクラブや運動に取り組めるよう、熱中症予防に努めてくださいね。(多発時期は6月~9月です)
脱水症は脱塩症・・脱(塩)水症に注意!!
体重の2%以上(2%超えで熱中症の危険が高まります。50kgの人で1ℓの脱水があると危険。)の脱水が起こっている場合に、水分のみを補給すると、浸透圧脱水が起こります。水を飲むことでかえって脱水が進んでしまい、熱中症の症状が危険なラインまで進んでしまうという状況が起こります。大変危険ですので、気分が悪い・頭痛がするなど熱中症症状が起こる程の脱水がある場合は必ず塩分を水分とともに補充するようにしましょう。(*普段の練習ではお茶や水でも十分水分補給ができますが、緊急時にはこの「脱水(塩)症」注意してください。)
昔からの「おばあちゃんの知恵」として、「暑気あたりにはコップ一杯の麦茶に梅干し一個が効く」というものがありますが、これがちょうど熱中症対策用の経口補水液と同じ程度の塩分濃度になるということなので、覚えておくと良いですね。
熱中症予防法
1 こまめに休憩を(目安は30分程度に1回)。
2 こまめに水分を補給
0.2%程度の食塩水を補給。市販のスポーツドリンク(多くは、塩分濃度0.1~0.2%) も可
3 暑さに慣らす
暑さに慣れるまでは(1週間程度)、短時間で軽めの運動から。
合宿初日や試験明けの練習開始日は、熱中症になりやすいので、練習量・休憩頻度・水分補給に特に注意 。
4 できるだけ薄着にし、直射日光は帽子で避ける
(休憩時間には帽子などは脱ぎ、風をとおして体温を下げるようにする。)
5 暑さに弱い人には特に注意する
肥満傾向の人、体力の低い人、暑さに慣れていない人、熱中症を起こしたことがある人などは注意。
また、疲労、発熱、下痢など練習前から体調不良の人は、無理に運動をしないようにしましょう。
6 ランニング・ダッシュの繰り返しに注意。
うつ熱(体に熱がこもり、体温を上昇させる)がおこりやすくなります。
7 不調を感じたら先生に伝えて、休むよう習慣づけ、無理をしないようにしましょう。
★熱中症ミニ知識★~過日、熱中症対策セミナーに参加してきました。
●日本の年平均気温は100年で1.5度上昇・・気温は昔より確実に暑くなってきています。
●炎天下の温度は予報より4℃から5℃高い
●長く練習をしたから起こるものではない(1時間以内に発生するものが全体の2割ほどあります。)
●暑い日よりは、「急に暑くなった日」「久しぶりに運動を再開した日」が危ない
●温度がそれほど高くなくても、湿度が高いと起こりやすい
(湿度・輻射熱・温度の影響を反映した「暑さ指数WBGT」が熱中症の指標となります。)
(WBGT温度計は体育館・グラウンド・体育教官室に設置しています。)
体調不良が生じたらがまんしたり無理をしたりせず、早めに先生に伝えましょう。
予防を第一にして、万全の体制で実力を発揮できるようにしたいですね。
徐々に暑さに体を慣らして、これから迎える暑い夏を乗り越えましょう!