カナダ研修もいよいよ終盤にさしかかっています。昨日は、ホームステイファミリーと最後の一日を過ごし、本日PEIを出発します。長いようでしたが、ホストファミリーとの楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、空港ではホストファミリーとの別れを惜しみ、涙する人たちもいました。
今年は人数が多いので、2便に分かれて飛行機でトロントに向かいました。PEIのシャーロットタウン空港はとても小さいので、飛行機も小型です。2時間ほどして、カナダ最大の都市、トロントに到着しました。トロントから2時間ほどでナイアガラの滝に着きました。ナイアガラは昨日に大きなお祭りがあったことと、アメリカとの国境線がすぐ近くにあるということから、観光客がとても多く、大都市です。人口が少なく、のどかな雰囲気のPEIとは雰囲気がガラリと変わり、本当に同じ国とは思えない程です。カナダは国土が日本の26倍もあり、州ごとに自治を行っており、法律も異なるため、それぞれの州が国のようなものだ、とガイドさんはおっしゃっていました。
レインコートを着て船に乗り、ナイアガラクルーズはスタートしました。まず船はアメリカ滝に向かい、その後カナダ滝に向かっていきます。 日本の滝との違いは、幅の広さです。余りにも広いその滝は、まるで巨大な白いカーテンを上から下ろしたかのようです。滝の周りには水しぶきが舞い、白煙が立っており、周りには鴎が遊んでいます。水面は落ちてくる水によって作られた泡がたくさん浮かび、白波が無数に並んでいました。
アメリカ滝を通過する頃は、まだ小雨が降っているような濡れ方でしたが、カナダ滝に入ると、暴風雨の中にいるようで、顔もレインコートもびしょ濡れになりました。それもそのはず、四方が滝に囲まれており、無数の水しぶきがいたるところからやってくるからです。眼前は滝の白と水しぶき、水面は白波、と全てが白の世界です。滝の一部には虹がかかっていました。皆びしょ濡れでしたが、大自然が織りなす雄大な景観に圧倒され、ある種の感動を覚えていました。
滝を見学した後は、サイトウというお土産屋さんにいきました。斎藤さんという日本人の方が経営しているお店で、店員さんも皆日本人です。店員のおばさんたちが、名産のメイプルシロップ、アイスワインチョコ、キャラメルなどを試食させてくれ、勧めてくれたのでみなさんいっぱいお土産を買っていました。
ホテルに到着後、夕食を頂きました。メニューはステーキでしたが、日本のステーキとはかなり趣が異なりました。ソースはかかっておらず、塩や胡椒をかけて食べます。日本のように薄く、平べったい形の肉でなく、おにぎりのような肉の塊がドーンと出てきます。日本のように霜降りの脂の入った肉でなく、硬くパサパサした食感です。同じメニューでも、国がことなれば随分違うことを実感しました。
カナダ研修もほぼ終了ということで、少なからず感慨深く感じるところがあるのではないでしょうか。海外で、親元から離れて10日以上過ごしたことで、反省点や失敗もありましたが、みなさん大きく成長出来たと思います。明日はほぼ一日中飛行機に乗ります。体の疲れを十分とっておきましょう。よく言われることですが、無事に日本に到着するまでが、カナダ研修です。