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模試と偏差値と大学 2

 今回は、偏差値について書きます。偏差値は、今の入試制度には、欠かせないものですが、あまりその意味を知らずに使われています。テスト(模試)では、それを受験した母体によって、また、その難易度によって同じ力を持っている者でも点数が高かったり、低かったりすることがあります。たとえば、平均点が高いテストでは、点数が高くてもふつうですし、平均点が低いテストでは、点数が低くてもふつうです。そこで、平均点の子供をちょうど100点の中間である50点に換算したものが偏差値なのです。つまり、偏差値50というのが平均で、50より高ければ、平均より上位にあり、50より低ければ、平均より下位にいることになります。そういうことをすることにより、テストの難易度に関係なく自分の偏差値を見れば、自分はどれくらいの成績なのかを判断することができます。従って、偏差値のよい点は自分の偏差値を見れば、自分の成績が全国でどのくらいの位置にいるかだいたいわかることです。ただ、偏差値というのは、だいたい30から75くらいまでの点数しかでないので、たとえテストが0点でも30くらいの偏差値になってしまいます。また、100点をとっても75くらいの偏差値になります。白紙でも偏差値30なので、本当に力を点数化したといえるかはわかりません。これが偏差値の悪い点だと思います。(しかし、本当にできない子にはいいのかも?)次回は、偏差値の計算方法やその数字の出方について書きます。(少し難しい話になるかも)