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受験は自分との闘い…

    

受験は自分との闘い、勝つことに意味がある

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内藤裕紀氏……1978年東京生まれ。大学在学中に学生ビジネス団体「ドリコム」を立ち上げ、学生ビジネスコンテストで優勝。さまざまなブログサービスを開発し、現在、株式会社ドリコム代表取締役として活躍中。かれが語る自身の受験時代。

高校に入学してしばらくすると、勉強が面白くなくなってきて、成績は急降下。そのままだらだらと大学もすべて落ちてしまいました。ゼロからのスタートとなった僕は、志は高く持とうと、予備校の京大コースに通いました。ところが、今度は仲間との遊びが楽しくなってしまい、数ヶ月過ぎて、ちょっとヤバイカナと思って夏期講座に参加すると授業がさっぱりわからない。そこで、一念発起、生活をパタッと方向転換して受験モードに切り替えたんです。  受験勉強で一番大切なのは、基礎をしっかりと身につけることと、自分が立てた計画は絶対にやり遂げるという強い意志だと思うんです。たとえば僕は、月曜の10時から12時までは数学の参考書の何ページまで、12時から15時までは英語を何ページまで…と朝から夜までびっしり詰まった詳細なスケジュールを立てました。そして終了しなければ、睡眠時間を削るというルールを自分の中で決めたんです。これを一度破ってしまうと,翌日からはもっと自分に甘えてしまう。マンガみたいですけど、眠くて仕方がないときは、目の下にメントール系の軟膏を塗って眠気を覚ましていました。それまで甘えてラクをしてきた自分に活を入れるためには、精神的に極限まで追い込まなければいけないと思ったんです。 計画をクリアできたおかげで精神的にもずいぶん鍛えられましたし、頑張ればできるんだという大きな自信が持てました。でも、考えてみると、予備校で頑張っている仲間が周囲にいたから、遅れている自分に気づく事もできたし、やる気も起きたんだと思います。人間は何をするにも環境ってすごく大事だと思います。おかげで希望の大学に合格することが出来ました。

起業を目指していた僕は、大学3年生のときに、学生ビジネス団体を立ち上げ、翌年に法人化。昨年には上場することもできました。振りかえれば、受験から始まって、ずっと無謀なチャレンジをしてきたかもしれません。でも、普通で考えると手が届かないような夢だからこそモチベーションも上がるし、頑張れるんじゃないかな。多くの人は偏差値を見て合格ラインにある学校を目指すと思うんですが、現時点の力はどうでもいいんです。どの学校に行きたいのか。また就職にしても、どんな仕事をしたいのか、常に自分の気持ちを最優先することが大切なのではないでしょうか。無理だよと言われたら、その目標に到達するために、いますべきことは何なのかを突き詰めて、頑張ることが大事です。僕自身、あの苦しい受験との闘いに勝てたからこそ、いまがある。受験をクリアできたことで、人生の土台を築けたんだと思っています。これからもどんどん無謀なチャレンジを続けるつもりです.