« 高大連携講座 | メイン | 受験は自分との闘い… »

好きこそものの…(4)

今春、めでたく慶應義塾大学生となった卒業生を紹介します。
彼は大の「車好き」です。次の文章は、彼が総合政策学部のAO入試を受験するに際して、「自動車との出会い」をまとめた文章からの抜粋です。

私が電気自動車と初めて出会ったのは小学校の時だった。学校の校庭に電気自動車が来て私たちを乗せてその静かさをアピールしていた。その時は電気自動車の素晴らしさやこれから車が社会にどのような影響をもたらすかなど、わかっていなかったと思う。その後、今住んでいる芦屋に引っ越したときに変化は訪れた。フェラーリーなどの非日常的な車があふれていて、瞬く間に車に惹かれた。「車好き」はどんどん加速し、カートに乗り、F1も見に行き「車」を五感で楽しんだ。とはいっても、電気自動車に対する興味はまださほどなかった。友人の電動スクーターに乗せてもらったとき、そのスムーズさに感動し、その友人から電気自動車の存在を教えてもらった。しばらくして、慶應義塾大学の清水教授が製作した「エーリカ」についてのテレビ番組を拝見し、電気自動車に対する本格的な興味を持った。車に関する書物もたくさん読んだ。そして、慶應義塾大学と雲雀丘学園高校との高大連携講座を通し、今自分が車に対して持っている漠然とした思いをはっきりさせる事ができた。「私には車しかない。」そう、私が将来社会のために何かしようと思ったとき、社会をよい方向に変えようと思ったときに使う事のできる最高のツールは自動車だったのだ。


彼の将来の構想は「環境に優しい小型電気自動車を研究し、世界中の車製作のプロと車好きの人が集って、新しいオープンな企業を経営する」ということでした。

本校で、慶應義塾大学と雲雀丘学園高校との高大連携講座が取り組まれていると知ったとき、かれは「やった。チャンスだ。」と思ったそうです。AO入試とは、まさに彼のような「自分のやりたいこと」がより明確化している生徒に開かれている道ともいえます。
大学生となってさらに磨きがかかり、将来きっと活躍してくれることでしょう。