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まずは,我々自身が楽しめる国であること。

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今日の朝刊によると,冬柴国交相が来年度にも観光政策を専門に担当する「観光庁」を新設する方針を固めたそうだ。業界団体からの二度にわたる強い要望により「観光庁」創設へ動いたのだろうと推測します。

fig20070823.jpg さて,今年1月1日から施行された「観光立国推進基本法」に基づき,政府は6月に観光立国に関する施策のマスタープランである「観光立国推進基本計画」を作成しました。これにより,すべての国際空港と都心部間を30分台でむすぶことや,通訳案内士,ボランティアガイドの数を概ね5割増やすこと,無電柱化率を増やすこと等々,多方面にわたって種々の目標が策定されています。

 また,学校等を訪れ児童生徒と交流する外国人青少年の受入者数を倍増させるなど,国際交流を推進することも盛り込まれています。これには,これまでの,型にはまった交流から,普段着の交流へ,いわゆる「ホスピタリティ」をもってかかわることが必要ではないかと思います。雲雀丘の生徒なら十分その素質があるからできるのではないかと思うのですが,如何でしょう?

 基本計画にも組み込まれているのですが,今後,観光に寄与する人材育成を目指す学部・学科が増えるだろうと思います。既に,立教大・平安女学院大・神戸夙川学院大等8つの私立大には「観光学部」があり,阪南大・京都嵯峨芸術大・東洋大等14の私立大には観光学科がつくられています。来年度新たに,大阪学院大・神戸海星女子学院大にも同様の学科新設が予定されています。

 また,国公立大においても,すでに奈良県立大・山口大・琉球大には観光学科が設けられ,来年度和歌山大に国公立大で初めて観光学部が新設されます。

 今後もこの流れはしばらく続くだろうと思います。海外に出なくても国内で外国人旅行客とふれあえるのですから,受験生もまた注目するでしょう。この流れ,昨日のブログと重ね合わせると,学生のこころはどんどん外に向かっているのかもしれません。