2008年度入試予測
センター試験まで100日を切り,また,私大の公募制推薦入試の願書受付も始まるなど,20年度入試に向けて,受験者・大学双方ともに本格的な動きが目立ってきた。この辺りで,来年度入試を予測してみようと思う。
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予測その1 受験者数そのものが減少する。
これは予測とは言うよりは,予めわかっている事実だが,20年度入試受験生総数は,19年に比べ672,000人→629,000人と,約43,000人(約6%)減少する見込み。前年度よりも減少幅が大きく(約3%→約6%),その影響は偏差値50前後の中堅校で現れるのではないかと予想される。
当然,大学もこのことは予めインプットされていることであり,推薦入試の受験者数によっては,かなりボーダーを下げてくるところも出てくると思われる。
推薦入試の枠が小さい国公立大についても,受験者数の減少による影響は避けられないだろうが,むしろ,センター試験の平均点によって大きく変わる。
予測その2 センター試験の平均点が少し上がる?
20年度のセンター試験は,19年の平均点が大幅にダウンした反動で国語や数学Ⅱ・Bなどがやや易しくなり、平均点は少しアップするのではないか。となると,受験者は強気の動向となり,上位校に人気が集中する。その結果,国公立だけでなく,私大の中位校は影響を受け,倍率を下げるところが出るのではないか。
予測その3 国公立大難関校は,逆に「広き門」?
後期日程の廃止に伴い,前期集中化が続く。当然,後期実施校は高倍率になる。
センター試験の平均点がアップすると,「強気出願」になるが,志願者が分散し,倍率面では難関校もやや「広き門」となるかもしれない。
私立大は19年の志願者増の反動に加え,国公立大志願者層が「強気出願」で私立大の併願を減らすことも考えられ,3~4%程度の志願者減が予想される。ただし,難関校は逆に併願を増やしてくるだろう。
予測その4 揺り戻しのところは大きく減少
19年度志願者を集めたところは,たいてい,揺り戻しの影響を受けて倍率を下げる。これに,受験者数の減少,およびセンター試験の平均点が上がった影響を受けて,大きく落ち込むところが出てくる可能性がある。