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「相当植物が好きじゃないと...」
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光合成の不思議を知る
古本強 先生 (広島大学大学院理学研究科生物科学専攻 准教授)

hiroshima.jpg 植物の光合成は,全ての生物の生息を可能とするもっとも基本的な能力である。近年の分子生物学や結晶構造学の進展から,光合成のメカニズムが分子のレベルで,しかも可視的に表現できるようになってきた。本講座では,光合成という多段階の反応のなかでも光エネルギーを化学エネルギーに変換する機構と,その化学エネルギーを用いて二酸化炭素を固定する酵素についての2つに着目し,分子のレベルで起こっていることを解説しようと思う。最後に,これからの植物の進化の方向について議論したい。

広島大学大学院理学研究科,理学部

〔生徒の感想〕

  • 植物についてこんなに深く学んだのは初めてです。まず,本当に植物というのは優れた生命体だと思いました。人間が何年もかかって苦労して発明した太陽電池は,植物がすでに行っていることだと聞いて,驚きました。植物は人間が生きていくのに欠かせない生物。そんな,植物をもっと大切にし,共存しながら生きていくのが今後の私たちの課題なのだと実感しました。(高校2年女子)
  • 生物の実験を見るのは久しぶりで,おもしろかったです。先生の言っているとおり,光が当たって電子を出しているのを見て,大変興味がわきました。でも,こんなに詳しく植物だけを学ぶのだったら,相当植物が好きじゃないといけないと思いました。先生の植物への愛情と,植物の偉大さがわかる,とってもいい授業でした。(高校2年女子)