「社会そのものを考える学問」
— 1 Day College 生徒感想から —
社会学って、どんな学問?
田中滋 先生 (龍谷大学社会学部社会学科 教授)
田中滋 先生 (龍谷大学社会学部社会学科 教授)
社会学は,法学や経済学と並んで,大学の学部名称ともなっている学問です。しかし,高校の社会科の主要科目(歴史、地理、政治・経済)のなかには含まれていません。社会学とはいったいどんな学問なのか? 単純化していうならば,社会学は,「人と人との相互作用とその結果生まれる社会関係」について研究する学問です。今回の講義では,社会学がどんな学問なのかを,高校生の皆さんに理解できるようにお話したいと思います。
龍谷大学〔生徒の感想〕
- 私は社会学部に行きたいので,大学の社会学部の先生の話を聞け,うれしかったです。とても深い話でした。
- 今回,社会学とは何かが気になってこの講座を受けたのですが,完全に理解するのは難しいと思いました。社会学は近代と共にできた学問であり,近代そのものを考える能力を問われる学問なのでおもしろい学問だと思いました。理解するのは難しいけれど,それだけに追求できると思ったので,興味が持てました。また,近代とは移り変わっていくものなので,社会学は時代の流れと密接に関係のある学問なのかと思いました。
- 自分が近代の生活に慣れてしまっているので難しかったですが,おもしろかったです。自分も含めて近代人は物事を近代的に考えがちですが,身分制の人々の考え方やインドの女性の話を聴いて,必ずしもそれだけじゃないことを思い知らされました。近代の社会や人そのものを知れそうな気がしました。