四技能の話
中間考査真っ最中、教室でせっせと鉛筆を走らせる音が聞こえてきます。答案をしっかり「読み」、しっかり「書い」て得点をあげてもらいたいものです。
さて、英語など語学学習では「読み」「書き」に加えて「聞き」「話す」の四つの技能の総合的な向上が特に大切なものとされています。日本語教育においてもコミュニケーション能力を向上させるために四技能を重視した指導が行われるようになっています。
1「読む」
「読む」を広辞苑で調べてみると、①日数を数える。②文章・詩歌・経文などを声を立てて唱える。③詩歌を作る④文字・文書を見て、意味を解いていく。。⑤(外面に現れたものを)了解する。さとる。⑥囲碁・将棋などで、先の手を考える。とあります。「読む」は「呼ぶ」に通ずるとか。あらゆる公的表現を「読み」(呼び)込むことのできる力を養うということでしょう。
2「書く」
「書く」は「掻く」と同源とあります。先のとがったものでものの面をひっかくのがもともとの意味で、ならば「書く」ことが苦手などということはあり得ません。難しいのは「考える」ほうで考え方の骨をつかむことが結果的に書く力を養うことになるわけです。
3「話す」
声帯を振動させたり唇を閉じたり丸めたり、・・・母語である「日本語」を、元気よく声出しできる力を養うこと。朝の元気な挨拶も入試の面接やプレゼンテーションにやがて自然に役に立っているのです。
4「聞く」
これも辞書で調べてみると、①声・音が耳に入る。②人の言葉をうけいれて意義を認識する。③他人から伝え聞く④聞き入れる。従う。許す。⑤よく聞いて処理する。⑥注意して耳にとめる。⑦尋ねる とあります。 あらゆる公的表現に対して謙虚に聞く力を養うということでしょう。
四技能を鍛え、物事万事に積極的に関わり人間力を向上させたいものです。