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魚のスケッチで学習の姿勢を育成

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中学1年生時に、学習の姿勢を育成しておくと、現時点では成績不振であっても、次第になって学力も伸びてくる。それは、学力が日々の学習の姿勢の積み重ねであるからである。今年の中学1年生の一貫コースでは、学年の先生の依頼もあって、昨年と同様、探求の授業で3回の授業時間をかけて魚のスケッチを行った。この実習には、次のような効果がある。魚をスケッチは絵心の有無には関係ない。魚の全長、魚高、胸びれまでの長さ、背びれの位置、眼やえらの位置などを正確に計り、縮尺を考えてケント紙にポイントを打っていく。その後、魚をよく見て、輪郭をとり、鱗や鰭条などもしっかり見ながら書き込んでいく。さらに、模様をすべて点描で示していく。素直な気持ちで、見たままに正確に測定し、50分間集中力を維持しなければならない。集中力が切れると、自ずと魚のバランスが乱れたり、点描の点が雑になる。この魚のスケッチに、その生徒の心が映し出されるのである。中学1年生の今の時点で定期考査の成績が悪くても、このような作業を決められた時間、集中力を持続して、一つのことに当たることができるならば、必ず成績は向上する。できあがったスケッチは、合計150分の集中力の結果であり、1つの成果として目の前に現れる。学びの中で達成感、充実感を味わう瞬間でもある。
 このような、集中力と努力の継続を雲雀丘学園中学校・高等学校の6年間続けていけば、無理なく、自然に学力も向上し、生徒一人一人が望む進路へと進んでいけると思います。保護者の方々は、是非、来校して戴き、生徒達の描いたスケッチをご覧ください。
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