« 最先端実験科学教室(2) | メイン | スタディサポート-高校1年生- »

最先端実験科学教室(3)

今日、研究所へいって一番印象に残ったことは、共焦点蛍光レーザー顕微鏡です。オワンクラゲの蛍光タンパク質を目的タンパク質に融合させて発現させることによって目的タンパク質だけが発光し、その部分だけをみることができることに感動しました。また、1つの細胞だけをピックアップし、観察できることにも驚きました。また、今まで見ていた顕微鏡はすべて手動だったのに対して共焦点蛍光レーザー顕微鏡はすべてコンピューター操作になっており、パソコンで画像がみられるようになっていることにも驚きました。膜タンパク質とオワンクラゲの蛍光タンパク質を共発現させることにより細胞全体がボヤッと光るのではなく、膜がくっきりと発光して、こんなにくっきりと膜をみることができるということを初めて知りました。CTがあんなにはっきりと体を切ることなく体内を見ることができる原理は、共焦点蛍光レーザー顕微鏡と同じ原理で身近にあることにも驚きました。共焦点蛍光レーザー顕微鏡で見られる画像を重ね合わせたり、3Dに見ることができることにもとても関心を覚えました。また、断面図を再構築することによって表面をしっかりと見ることができることにとても驚きました。
切片作りは、1つ1つがとても薄く少し気を抜くと破れてしまうため、とても神経を使いました。1つ作るだけでもとても疲れたのに、研究者の方は見たいものがあるたびに作っていかなくてはならないと思うととても大変な作業だと思いました。
PCRでは、マイクロピペットを使い、とても少ない量のDNAをとる作業があり、しっかりと取れているのかがよくわからなくて不安になったりもしましたが、研究者の方が隣について教えてくれたので、安心してすることができました。また電気泳動では寒天にマイクロピペットを刺してしまいそうになって手がとても震えてしまいました。でも、突き刺すことなく溝にDNAなどを入れることができてよかったです。電気泳動で写真をもらえたのはとても嬉しかったですが、電気泳動の写真の見方がよくわからなくて困りました。なので、また先生方に聞きたいと思っています。
研究所では、ホヤの研究かた遺伝子の組み換えなど、さまざまな研究をしていて、ただ通り過ぎただけのところもとても興味が涌きました。遠心分離機や細胞を生きたまま保存できる機械など、どのような研究で使うのか、とても気になりました。ホヤは触ってみて、柔らかすぎず堅すぎず何とも言えない感触でした。でも、ホヤが私たちの体を作り上げているのかと思うとホヤにもとても興味が涌いてホヤについてもっと知りたいと思うことができました。また何かの機会があればホヤについてもっと知りたいです。
私は研究所に行く前にも、生物科学や生命科学にとても興味があり、漠然と大学に行ったら研究をしたいと思っていました。でも、今日、実際に研究所へ行って、本当の研究者の方と精密な機械を使って研究というものを肌で感じることによって、もっと強く研究したいと思えるようになりました。研究所の方との会話や説明から、分かってほしいという想いがとても伝わってきて、まだ習っていない、全く分からないはずところでもなんとか理解することができました。
大学入試まで、あと2年弱ですが、きっと苦しくなったり、辛いときが何度かくると思います。そんなときに今日のことを思い出して勉強の励みにしていきたいと思います。そして、いつの日か、何かの研究に携わることができ、また会う機会があればと思います。本当に今日の一日はとても貴重で、きっと一生忘れることのできない日になったと思います。貴重な体験をありがとうございました。