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志望校合格に向けて

 現役で志望校合格を目指すには、「志望大学を早く決めた方がよい」といわれる。それはなぜか?その理由は、やはり意識の問題である。高校3年生の夏休みにやっと志望校を決め、その大学の過去問や入試科目とその時間を調べ、問題量と難易度、二次教科への対策を立てるのと、高校1年生の時から志望大学をほぼ決めて、そのために日々の授業や家庭学習に臨むかどうかの違いである。
 東進タイムズに出ていた「難関大合格者の学校以外での勉強時間」のアンケート結果を紹介しよう。高校3年時の学校以外での勉強時間はトータルで見ると、現役合格者が2195時間(平均5時間52分)、現役不合格者2101時間(平均5時間37分)で、大差がないことがわかる。しかし、それを高校1年、2年で見てみると、ここに大きな差が生じている。
たとえば、現役合格者が高校2年時1211時間,高校1年時は720時間に対して、不合格者は高校2年時997時間、高校1年生時720時間である。いかに早く、志望校を見つけ、その目標のために家庭学習をするかで、合否が分かれている。以前なら、高校3年生の1年間で何とかなっていたのですが、近年、塾も学校も受験対策として高校3年時はしっかりと勉強させようとしますので、差がつかないのです。
 高校1年、2年の授業をしっかり受け、日々の学習習慣が難関大現役合格の必須条件なのでしょう。日々の学習は、翌日の予習と当日学んだことの復習。そして、週末は1週間の復習。一単元または一編など、一区切りの分野の授業が済むと、日曜日などを利用してそこをしっかりと復習した後、参考書など見ないで問題集を解い、身についたか確かめてみよう。
では、高校3年生では手遅れかというそうではありません。確かに、2年間の出遅れは大きいでしょう。しかし、高校3年時の学習中の集中力を高め、学習の質を上げれば、不足時間をカバーできます。学習の質を高める方法は、教員に尋ねてみてください。そのためにも、教員に自分はどのような勉強方法で遣っているか話してみてください。
 学問に王道なし。日々の地道な努力の差が、大差となってくるのです。
教員も生徒諸君も、互いに日々の努力を惜しまずに頑張りましょう。