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勉強の仕方シリーズ ~地理編~

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地理を楽しむこと

地理を暗記科目だと思っていませんか?地理は文系理系両方の側面を持ち「諸学の母」と謳われます。さまざまな事柄が密接に結び付き、多角的多面的な視点を体得するには一番の科目なのです。さらに、「百聞は一見に如かず」を地で行く科目です。
この写真は、新潟県の弥彦山ロープウェーの中から撮影したものです。平地に列状に緑色の地形が見えますが、これは自然堤防です。河川の氾濫が繰り返されることにより、河川に運搬されてきた土砂が堆積してできた高まりが自然堤防。新潟県にある越後平野は傾斜がほとんどないため、河川が一度氾濫すると大きな被害につながります。実際に越後平野を歩くと、見渡す限り真っ平な土地が続いており、河川が増水すると大きな被害になることが理解できます。そんな土地だからこそ、自然堤防のような地形ができやすいのです。

地理を勉強するにあたり、こうやって現地に足を運んで自分の目で確かめられれば良いのですが、なかなかそうもいかないでしょう。そこで、地図帳を活躍させてください。授業で習った地名を地図帳で見つける、もしくはGoogle Earthや空中写真で探して、その土地がどのような環境におかれているのか考えるのです、忘れないうちにできるだけ早く。それから、資料集でその地域の写真を見て、その地域の風景や、そこに暮らす人々の生活を想像してください。机の上でテキストを広げるだけの勉強よりも、何倍も楽しくなってくるはず。これらの作業は時間を要するものですが、気を長く持ち、じっくりと考え想像し、知識を増やして理解につなげて欲しいと思います。
車窓からの風景、ニュースなど、身近なところに地理の教材は転がっています。今まで見過ごしていたものにも、ほんの少し目を向けることが、地理の勉強になります。