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―その2― <専門看護師と認定看護師>

illust299.png キャリアアップの選択肢の一つとして、「専門看護師」と「認定看護師」の資格取得を目指す看護師が増えています。専門看護師は大学院で専門の教育課程を修了し、日本看護協会専門看護師認定審査の合格する必要があります。認定看護師は6か月、615時間以上の研修を経て、日本看護協会認定看護師認定審査を受けます。

 資格取得のため通学する際、病院によっては、有給の休職扱いとするところや奨学金を出す場合もあります。病院の中には「看護外来」を設け、専門看護師や認定看護師が患者やその家族からの相談を受け、必要な指導します。ケアを行っているところがあり、スペシャリティを極めていく水戸があるのは、看護師を目指す若い人にとって魅力です。

 井上智子教授は「専門看護師」と「認定看護師」の仕事について、次のように説明しています。たとえば、「がん」という一つのくくりに対して、眼看護の専門看護師が対応しますが、認定看護師はがんの中でも、疼痛看護、化学療法看護、乳がん看護、放射線看護など、さらに専門性を追求します。専門看護師は、がん看護の様々なところに通じていなければなりません。したがって、わりと縦横無尽に部署を超えて動きます。医師や薬剤師とも対等に話せるような学問的バックグランドが不可欠です。専門看護師は医者や薬剤師と同じ程度の知識をもっているのです。