ーその6ー <大学を選ぶ方法はありますか?>
「看護系大学には、それぞれ特色があって、どんな看護師になりたいかを考えながら選ぶのがよいです。チーム医療に強い大学、地域密着型の大学、国際看護に強い大学など様々です。国公立大学は研究色が強く、県立大学は各県の医療行政を反映した地域密着型という傾向があります。大学を選ぶときは、附属病院と連携した教育プログラムに注目するとよいです」とアドバイスされました。
「現在、新人看護師の約1/3が大卒となっていますが、4、5年のうちに新人看護師の半数は大卒になります。大学を目標にしますと、高校の勉強のモチベーションアップにつながります。看護系大学を目標にしますと、高校の勉強も頑張りますが、専門学校でいいと思いますと、高校で理数系の勉強を怠ったり、自分の学力と折り合いをつけてしまいます。そうすると、将来看護師になったとき地力の差となって現れます。」と指摘しています。
「医療関係の仕事に就く人は、高校時代の勉強以上に、厳しい勉強が大学で求められます。ですから、目先の合格だけを考えて安易な方流れないようにしてほしいですね。高校時代の精神的、身体的、能力的な土台づくりが将来の飛躍につながりますから。」
看護学科を目指す生徒諸君は、看護協会の川本常任理事や東京医科歯科大学の井上教授の言葉を真剣に受け止めてほしいと思います。