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ーその5ー <看護師になるには、どの大学がおすすめですか?>

illust2171.png 看護師に診断処方を認めるNP(ナースプラクティショナー)は、まだ日本では認められていません。医師法の改正が必要で、まだ見通しは立っていません。しかし、医療がますます高度化していますので、看護師の専門化・多様化は一層進みますので、キャリアのベースとして、4年生の看護系大学への進学を勧めたいです。看護師になるためには、3年生の看護短大や看護専門学校もありますが、将来のキャリア形成を考えますと、不利になる恐れがありますと井上教授は話します。井上教授は「たとえば、専門看護師になるには大学院で学ぶことになりますので、短大生や専門学校生は大学院の入学資格を得るために苦労します。通信教育や放送大学で学位を受ける人もいます、同じ看護師の資格だから、教育期間が1年短い短期大学や専門学校のほうが有利だろうという考えは、結果的には回り道になる場合があります。」
 「看護師は対人の仕事ですので、人とどうコミュニケーションを取って、そう相手を理解するのかといった、人間関係の基盤となる部分が必要になります。たとえば、総合大学では様々な人と触れ合う機会が多いので、人間としての幅が広がります。そうした環境で看護学を学ぶこともとても大事になるのです。」と話しておられます。そして、「大学では勉強の仕方を身に着けておくことが大切」と強調されました。