中学朝礼 ~期末テスト1週間前~
校庭の銀杏もようやく美しい黄色に紅葉してくれました。いよいよ11月も終わり、今年も最後の月を迎えようとしています。12月に入ると、いよいよ期末テストが始まります。昨日(11月27日)より、試験1週間前となり、放課後の部活動は特別な場合を除き、お休みする体制になりましたね。時間を有効に使い、2学期の総復習をするようにしていきましょう。
【校長先生のお話】
「弱くても勝てます(開成高校野球部のセオリー) 髙橋 秀実著」
毎年200人を超える東大合格者が出る超進学校である開成高校野球部を取材した内容の本である。熾烈な受験を突破して入学してきた子ども達であり、野球センスがもともと備わってるというわけでもない。どちらかというと、運動に対して苦手意識を持つ者も少なくないチームである。おまけに、グランドが狭く、他のクラブとの兼ね合いもあり、使用できるのは週1回3時間のみ。それで、どうして東京地方大会ベスト16に入るチームと成りえたのか。そこには、「必要十分な練習を徹底的に追及する。必要十分を目指して、各自で練習を考える。26人いれば26通りの練習がある。など・・・」独特のセオリーがあった。
試験1週間前になりました。諸君は今、試験に向けてしっかり準備をしていますか?
皆さんにおすすめしたい本です。
環境が悪いからこそ、独自の方法を生み出し、努力して結果へつなげていく。。というようなことが書いてあります。
毎日欠かさず数時間練習をしているチームと週1回グランド練習できないチームがどう戦っていくのか。
その練習方法なり時間の使い方など、発想の転換が面白いし、参考になる部分もあるかと思う。
一つの例を紹介しておこう
彼は、集中力が1時間しか持たない。そのため、勉強も1時間で区切るようにしているとのこと。
彼のタイムスケジュールはこうだ。
帰宅時間:午後5時過ぎ→6時まで勉強→7時から夕食(夕食の時間が勉強の休み時間となる)→そして8時半まで勉強+素振り→風呂→9時~10時まで勉強→素振り→弁当箱洗い(これも勉強の休み時間としてとらえている)→勉強→11時就寝
どうだろう。トータルの勉強時間は4時間弱といったところだろうか。
なかなか彼のようにはいかないかもしれないが、参考にはなると思う。
たくさん勉強時間をとっているにも関わらずそれほど集中できていないというようなことはないだろうか。
勉強ができないのは、時間がない。忙しい。君たちはよくそのような言い方をする。
本当にそうなのだろうか。
考えるきっかけになる本の一つだと思う。
今は読書している余裕はないかもしれないが、試験が終わったらぜひ、本校図書室にも置いてもらっているので、ぜひ読んでみてほしいと思う。
諸君ひとりひとりが独自の勉学のスタイルを持つことができ、ベストを尽くすことができるよう期待しています。