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2012年11月28日

中学朝礼 ~期末テスト1週間前~

校庭の銀杏もようやく美しい黄色に紅葉してくれました。いよいよ11月も終わり、今年も最後の月を迎えようとしています。12月に入ると、いよいよ期末テストが始まります。昨日(11月27日)より、試験1週間前となり、放課後の部活動は特別な場合を除き、お休みする体制になりましたね。時間を有効に使い、2学期の総復習をするようにしていきましょう。

【校長先生のお話】

「弱くても勝てます(開成高校野球部のセオリー) 髙橋 秀実著」
毎年200人を超える東大合格者が出る超進学校である開成高校野球部を取材した内容の本である。熾烈な受験を突破して入学してきた子ども達であり、野球センスがもともと備わってるというわけでもない。どちらかというと、運動に対して苦手意識を持つ者も少なくないチームである。おまけに、グランドが狭く、他のクラブとの兼ね合いもあり、使用できるのは週1回3時間のみ。それで、どうして東京地方大会ベスト16に入るチームと成りえたのか。そこには、「必要十分な練習を徹底的に追及する。必要十分を目指して、各自で練習を考える。26人いれば26通りの練習がある。など・・・」独特のセオリーがあった。

試験1週間前になりました。諸君は今、試験に向けてしっかり準備をしていますか?

皆さんにおすすめしたい本です。
環境が悪いからこそ、独自の方法を生み出し、努力して結果へつなげていく。。というようなことが書いてあります。
毎日欠かさず数時間練習をしているチームと週1回グランド練習できないチームがどう戦っていくのか。
その練習方法なり時間の使い方など、発想の転換が面白いし、参考になる部分もあるかと思う。

一つの例を紹介しておこう
彼は、集中力が1時間しか持たない。そのため、勉強も1時間で区切るようにしているとのこと。
彼のタイムスケジュールはこうだ。
帰宅時間:午後5時過ぎ→6時まで勉強→7時から夕食(夕食の時間が勉強の休み時間となる)→そして8時半まで勉強+素振り→風呂→9時~10時まで勉強→素振り→弁当箱洗い(これも勉強の休み時間としてとらえている)→勉強→11時就寝

どうだろう。トータルの勉強時間は4時間弱といったところだろうか。
なかなか彼のようにはいかないかもしれないが、参考にはなると思う。

たくさん勉強時間をとっているにも関わらずそれほど集中できていないというようなことはないだろうか。
勉強ができないのは、時間がない。忙しい。君たちはよくそのような言い方をする。

本当にそうなのだろうか。
考えるきっかけになる本の一つだと思う。
今は読書している余裕はないかもしれないが、試験が終わったらぜひ、本校図書室にも置いてもらっているので、ぜひ読んでみてほしいと思う。

諸君ひとりひとりが独自の勉学のスタイルを持つことができ、ベストを尽くすことができるよう期待しています。


2012年11月14日

高校朝礼  ~先を見通す~

本日(11/14)朝方、若干小雨が降りました。予定では校庭での実施でしたが、急きょ、体育館へ変更になりました。

本日は、来週から週2回、本校へ来ていただくことになりました、スクールカウンセラーの竹谷先生からのご挨拶をいただきました。
「よく皆さんは行き詰った時、困った時に『大変な事になった』と言いますよね。その『大変』という漢字をよくみてみると、『大きく変わる』という字だということがわかります。そう、『大変なことが起きた』ということは、『大きく変わる時である』ということなんです。大変な事と聞くと、悪いことを思い浮かべがちですが、方法や考え方によっては、良いほうに変化することも多いのです。たくさんお話をして、良い変化になるように、皆さんと考えていきたいと思っています。どうぞよろしく。

【校長先生のお話】
本日の朝礼は不順な天候により、急きょ体育館で行われることになりました。
早くから、今日は朝礼があるとことを確認して、校庭へ向かう予定で待機していたところ、実施場所変更を突然聞かされて体育館へ向かった生徒と、時間ぎりぎりの登校をしてきて、変更になったのをたまたま聞きつけて、直接あたふたと体育館へ向かった生徒。
どちらも時間通り、体育館へ集合できている。確かに結果は同じなのである。
だが、それは結果論と言って、必ずしも同じではない。

結果は同じように見えて、実は大いに違う。
つまり、「先を見通して」行動しているか。「いきあたりばったり」で行動しているか。

この『先を見通す行動』の習慣は、この先、様々な場面でその効果を発揮してきます。

身近な話で言うと、体育館朝礼が8時半から始まる。体育館までは2~3分で行くことができるから、8時27分に出発すればいいだろう。と考えるか、体育館までは2~3分だが、体育館の入口は狭くて、800人の生徒が一斉に向かったら渋滞を起こすだろうから、余裕をみて8時20分までには出発しよう。と考えるかだ。

2~3分で行くことができると判断していることも、先を見通していることになっているようにも見えるが、実は、周りをみていない。自分本位の考えだけで終わっているのである。

先を見通す力は、自分本位の考えだけにしか目を向けない人には、なかなか身につかない力である。周囲に目を向け、周囲から自分の立場を理解し、行動していく力のことをいう。先ほどの、周囲を把握せず、2~3分で行けると判断しただけの人は、渋滞に巻き込まれ、遅刻してしまうことになる可能性が高い。

先を見通して行動する習慣がいかに大切であるかよくわかる。
しっかり身につけるようにしていこう。

【生徒指導部長より】
登下校時の服装やマナーについて
①家を出る前に、きっちり制服を着こなそう。雲雀丘学園の制服に誇りをもって着こなして欲しい。
②公共交通機関内で自分本位の行動をしていないだろうか。周囲の方々に気を配れる生徒になろう。
「席を譲る」できていますか?

2012年11月07日

高校朝礼 立冬です

朝夕は冷え込む日が増えてきましたね。そして、今年11月7日の本日は「立冬」ということで、いよいよ冬の始まりです。まだ、校庭のいちょうの木は紅葉していませんが、いよいよ、美しい黄色に色づいてくることでしょう。

本日は3週間ぶりの高校朝礼を行いました。いつもの朝礼に加え、本校と17年間の交流がある、ドイツヘルバルト校の皆さんとも本日がお別れということもあり、代表の生徒さんから美しい日本語で「日本はとてもきれいな国である。雲雀丘学園の皆さんにはよくしてもらった。また2年後に訪れる後輩をよろしく」とのメッセージもいただきました。

【校長先生のお話】


「ジャンプするためには、かがまないとだめ」ノーベル賞受賞者山中伸弥さんの言葉である。
思いっきりかがむことは、次にジャンプするためだ
つまり、”かがむ”とは、”失敗”のこと。
”失敗は成功するために必要なこと。失敗しなければしないほど、成功は遠のいていきます”

本日、立冬を迎え、いよいよ本格的な寒くて厳しい冬の到来である。
この冬を辛いととらえて動かなくなるか、春を迎える前の試練だととらえて動くことができるか。

飛躍するためには、かがむ必要がある。
暖かい、芽生えの春を迎えるためには、この寒さ(厳しいさ、試練)は必ず必要なのであろう。


【生徒指導部長の話】 ~楽しく、学習に集中できる環境を~


諸君達が勉学に励む教室を今一度見直してみよう。
学習に集中できる環境になっているだろうか。
整理・整頓、そして清掃が行き渡っている教室にしていこう。

また、仲間を大切にしていこう。
それぞれに受け取り方や感じ方は違ってくる。
自分の行動や発言は、相手を傷つけたり、不快感を与えていないだろうか。
相手を思いやる気持ちがあるだろうか。

楽しく、学校生活を送ることができる環境を作っていこう。