高校朝礼 ~人の心を動かすもの~
雪の予報が伝えられていましたが、小雨の朝になりました。
本日は、講堂で高校朝礼を行いました。
本校の講堂は、高校校舎から少し離れた場所にあり、移動が少し大変ですが、すみやかに移動が完了し、定刻通り、朝礼を実施することができました。
また、壇上に人が上がると講堂内は音一つ立ちません。
今日も、しっかり話を聞いてくれていました。
【 校長先生のお話 】
連日、体罰やいじめのニュースが報道されています。
本当に心が痛みます。
こういうことは、絶対にあってはならない。
先日、朝日新聞に掲載されていた話を紹介します。
それは「大雪」に見舞われた成人の日のことでした。
さいたま市の少女(10)が宅配ピザを頼んだ際、『時間は約束できません』と言われたが、それでも良いからと注文した。
しかし、待てども待てども注文の商品は届かない。ちょうど予定時間を2時間過ぎたころ、やっと玄関のチャイムが鳴った。
ドアを開けると、全身雪でびちょびちょ、震える赤い手でお釣りを数えている配達員の姿があった。
少女の母親は申し訳なさそうに缶ビールを手渡し、娘もとっておきの10円菓子を差し出した。
投稿は『お兄さん、今度は天気のいい日にたのむからね』と結ばれる」。(2月2日朝日新聞天声人語より)
皆さんはこの話を聞いてどう思いますか。
天気が悪い、「時間は約束できない」という状況であったとしても、予定時刻を2時間も過ぎた商品の到着である。
「いつまで待たせるんですか、商売でやっているんでしょう。待たせるにも限度がある。次からはあなたのところには注文しないから」。
こういった言葉の一つも吐き出してしまう状況も想定されますね。
人の失敗や過ちに対して、どのような態度、行動を私たちは日頃とっているか。
考えさせられる話だと思います。
人の心を動かすもの。
それは、なんでしょうか。
叱責や体罰。。失敗に対する揚げ足とり、嘲笑・・
決してそんなものでは動かせない。
【 生徒指導部長より 】
久しぶりに講堂での朝礼を行いましたが、集合も早く、話を聞く姿勢も素晴らしかった。
今週末は、いよいよ高校入試があり、もうすぐ君たちの後輩が入学してきます。
後輩たちをしっかり導いていける先輩でありたいですね。
様々な場面で活躍して頑張ってくれている君たちだが、もうひとふんばり頑張って欲しいことがある。
それは、「遅刻をしない」ということです。
ほとんどの生徒が遅刻していない状況の中、頻回遅刻をしてしまっている生徒がいる。
誰でも失敗はする。
しかし、その失敗は1回で十分ではないか?
同じ失敗を繰り返すな。
以上。一つ、今日は伝えておきます。