2012年のベストセラー
今年もトーハンから年間ベストセラーの発表がありました
総合で第1位になったのは 聞く力/阿川佐和子 (文藝春秋)
週刊文春という雑誌で長年にわたり(900回を超える!)対談の連載をしている阿川さんならではの、人の話を聞く極意をまとめたもの
「事前に用意する質問は3つまで」「楽しそうに聞く」「『わかります』は禁句」などなど、これまでの経験から得た項目が続きます
インタビューいという改まった状況の時だけでなく、「聞く」ことは誰もが日々自然に行っていること。友達の悩みを聞いたり、意見を交わしたりすることもそう。読んだ人が周囲の人達とより良い関係になるヒントがみつかればうれしい、と阿川さんは話しています
ただいま貸出中 こちらもよく動いています、表紙カバーの裏にはイラストが
文芸部門で1位になったのは、舟を編む/三浦しをん(光文社)
書店員さんが一番売りたい本を選ぶコンテスト「本屋大賞」でも第1位に輝きました。ある大手出版社の辞書編集部(立派な本社ビルの裏手にひっそりたたずむ旧社屋にある地味なセクション)を舞台に、言葉オタク?の主人公馬締(まじめ)くんを中心に国語辞書を完成させるまでの物語です
それは気の遠くなるような作業。現在は使われていない言葉(死語)、新しく生まれた言葉をどれだけ掲載するかというソフト面、さわり心地、めくり心地をふまえた究極の紙選びや表紙のデザインというハード面。時間とお金のかかる辞書の出版。だからこそ!と編集部の面々は、どこまでもこだわりを見せ奮闘するのです
来春には松田龍平さん、宮崎あおいさんで映画化が決定しています
以下、文芸部門では
謎解きはディナーの後で①②/東川篤哉(小学館)、 恋物語/西尾維新(講談社) 共食い/田中慎弥(集英社) ナミヤ雑貨店の奇蹟/東野圭吾(角川書店) ガリレオ⑦⑧/東野圭吾(文藝春秋) 神様のカルテ③/夏川草介(小学館) と続きます。 図書室でも人気のある作品がエントリされていました
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