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サクラサク

 阪急・川西能勢口駅を利用する人たちは、気づきましたか?能勢電鉄のホーム(西側)に大きな桜の枝がいけられています。そして、満開の桜の隣には紅葉したもみじの枝が並んでいます。昨夕、車窓越しにライトアップされたアレンジメント(?)にちょっとびっくり。そばに『サクラサク』と書かれたポスターが見えます。調べてみると今年で開業100年を迎えた能勢電鉄が、川西市絹延町で150 年続く植物卸問屋「花宇」の5代目・西畠清順さんを招いておこなったイベントのようです。

 西畠さんは「日本のみならず世界各国を駆けずり回り、依頼のあった植物をお客さんに必ず届ける。」のが仕事だといいます。
 「ピカソが作った壺に似合う植物を探してください」「タイの王族に献上する珍しい植物を1か月後までにそろえてほしい」依頼してくるのは、ほとんどが植物のプロ達なので、それだけに持ち込まれるのは無理難題。でも難しい依頼になればなるほど、職人魂に火がつき「よっしゃ、まかせとき!」と思うのだそうです。
 今回のイベントでも「よっしゃ、まかせとき!」と季節外れの桜を咲かせたのでしょうか?能勢電鉄のHPを見ると、展示予定は27(水)までとありました。チャンスがあれば見てみて下さい。受験生には一足はやく「サクラサク」ですからね。

 西畠さんは日本各地で様々なイベントをおこなったり(テレビにも時々取り上げられています) 世界へ植物探しの旅に出かけます。探す、切る、育てる、咲かせる、魅せる。命がけで花を追いかける様子はプラントハンター/西畠清順(徳間書店)で読むことができます。

 そして、そらみみ植物園/西畠清順(東京書籍)では、これまで尋ねた30か国の旅で出会った、何万種の植物の中から選りすぐりを紹介しています。イラっとする植物、マジで!?な植物、残念な植物、など楽しげな項目とエピソードを読むと、西畠さんの植物への愛が感じられます。

 ちなみに、プラントハンターとは17世紀頃のイギリスで活躍した、王族や貴族のために観賞用の植物を異国の地にまで探しに行った職業だそうです。

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左:短い文章とイラストが楽しいそらみみ植物園。 右:今年4月に開業100周年を迎えた能勢電に興味がある人は、こちらをどうぞ。阪急宝塚線・能勢電鉄~街と駅の1世紀/山下ルミコ(彩流社)