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分類法の始まりは

 今年の読書週間は9(日)で終了しましたが、分類を使ったスタンプラリーは続行中です。エントリーした人たちが、普段、手に取ることのない分野の書架へ向い、選書する姿が見かけられます。「今まで読まなかったけど、おもしろい本が見つけれられたー」とうれしい感想を聞かせてくれる人もいます。

 そもそも現在使われている分類のはじまりは?というと・・・
時は1870年代のアメリカ。図書館でアルバイト(おそらく)をしていた大学3年生のデューイくん(Melvil Dewey)。その頃は決まった分類法などなく、皆がその日ぐらしで分類していたものですから、すぐまた再分類をしないといけない、毎回、時間と手間、費用がかかってしょうがない。
 そこでデューイくんは色々な文献を読み図書館へ行き、考えを巡らせます。そしてある日突然ひらめいたのが、数字を用いて人間のあらゆる知識を10個の枠に振り分け、それぞれに本をあてはめていけばいい!ということでした。そうして誕生したのが、『デューイ十進分類法』 現在アメリカをはじめ世界で最も多く使われている分類法です。

 そして、それをもとにして作られたのが『日本十進分類法』 その歴史は85年余り。何度か改定され現在も使われているのです。
 デューイくんの「もう、この作業なんとかならないのか~」という思いから始まったようですね。