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うま年にちなんで 3

 最後はノンフィクションを1冊。

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私、コスモの目になる!/橘内美佳(主婦と生活社)

 タカラコスモスは、日本獣医畜産大学の馬術部の花形で馬術大会で優勝を果たすなど、その実績と性格からも「女王」と呼ばれるほどの名馬。

 しかし、失明を引き起こす病に侵され、競技生活はもちろん、日常の生活にも支障をきたすほど視力が低下してしまいます。大学で懸命の治療を施しますが回復は難しい。馬術部のメンバーは、なんとかタカラコスモスに活躍の場を、と考えます。そこで、目の治癒に適した温泉が青森県十和田にあることを知り、青森県立三本木農業高校・馬術部に引き取ってもらうことに。

 新しい場所で盲いてもなお、プライド高く容易に人を寄せ付けない「女王」は、目の見えない暴れる馬として、誰の手にも負えません。そんなある日、新たなパートナーとして先生に指名されたのが新入部員の湊華苗さん。

 湊さんが恐る恐る接しているうちは、タカラコスモスも敏感にそれを感じ取ってしまいます。でも、ある日ふとしたことから、湊さんは「見えないのなら、私がコスモの目の代わりをすればいい」と決心、暑い日も寒い日も懸命に世話を続けていくことで、本当の信頼関係がうまれていきます。