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今日で19年

 阪神・淡路大震災がおきてから今日で19年になります。現在、在籍しているみなさんにとっては、生まれる前の出来事ですね。先日、避難訓練も行いましたが、どんな形でいつ訪れるかわからない自然災害に対して、心構え、準備をしておくのは大事な事です。

今日紹介するのは、その震災時の神戸を舞台にした作品です。
 東京生まれの作家・原田マハさんは大学時代を関西で過ごしています。西宮で暮らし、関西学院大学へ通っていました。震災の時はすでに東京へ戻っていて、震災直後からテレビに映しだされる変わり果てた街の様子を目に、ただ茫然と立ちすくむことしか出来なかったそうです。
 その後、作家になり2011年の東日本大震災を経験。「今こそ神戸の物語を書こう。東日本の人達に元気を届けられるかもしれない」そう思って、神戸や岩手を取材して書き上げたものです。

 翔ぶ少女/原田マハ (ポプラ社)
 mahaNew1.jpg              1995年、神戸市長田区。
 震災で両親を失った小学1年生の丹華(ニケ)達3人兄妹
 は、同じく震災で奥さんを亡くした医師の佐元良先生に
 助けられます。
  けがをした足の傷以上に、心に負った傷に苦しむニケに
 「前を向いて、歩いていこう。ゆっくりでいいから」と。
  ニケは強くなりたいと誓います。心は強く愛すると翼に、
 苦しむと毒薬に変わるのだそうです。
  復興へと歩む町で、少しずつ絆を育んでいく4人に思い
 がけない出来事がおこります。やさしい奇跡と再生の物語。