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先輩からのおすすめ本 4

 先日、卒業生のSさんが図書室に遊びに来てくれました。
経済学を専攻する大学2年生です。早速、おすすめ本紹介をお願いしました。

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舟を編む/三浦しをん (光文社)

 私は今まで大学で、図書館司書の資格を取るため2年間勉強してきました。
もともと本が好きで、中高通して図書室を利用するなかで、将来は本にかかわる
仕事ができたらいいなと思ったのがきっかけです。
 今まで何気なく利用していた図書館ですが、そこで働く職員に求められる能力や、図書館の経営などについて知ることができて、とても勉強になりました。

 この本は、司書の重要な業務の一つであるレファレンスサービス*に欠かせない、辞書の話です。
 雲雀の図書室にも(実際に通っていた時には残念ながらお世話になることはありませんでしたが)、司書の実習で何度も使った有名な辞書がありました。
 電子辞書が普及した昨今、紙の辞書を実際に引く習慣のある人はあまり多くはないかもしれません。でも、たくさんの人の汗と涙の結晶である辞書は、もっと大事にされてもいいのではないかなと、この本を読んで思いました。
電子辞書にはないいいところが、紙辞書にはまだまだあると思います。


* レファレンスサービス・・利用者への相談サービスのようなもの。→参考調査

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 在学中から、将来図書館で仕事が出来れば、そのためには資格をとって、という話をしていたSさん。2年生ですでに司書資格を取れたとのこと。「不言実行」ならぬ「有言実行」です。レファレンスサービスの実習や本のデータ作成時の細かい規則が大変だった―、の感想は私の頃と変わらないですね・・・。
 
 図書館で仕事をするためには「図書館司書」という資格が必要です。大学によって色々違いますが、司書の資格は学部を問わず取得することができます。