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2014年上半期ベストセラー(ノンフィクション)

 ノンフィクション部門のベストセラーの中で所蔵しているものを紹介します。

単行本2位のこちらは、リクエストがあって購入しました。

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 /坪田信貴 (KADOKAWA)
 ネット掲載されていた実話をもとに小説化されたもの。名古屋の中高一貫校に通うさやかさんは、中学3年の時に周りに感化され金髪ギャルデビュー。勉強からもどんどん遠のいていきます(聖徳太子を「せいとくたこ」と読んでしまうくらい) そんなさやかさんが高2の時、著者である塾講師の坪田さんと出会い転機を迎えます。
 「君みたいな子が慶応とか行ったら、おもしろくない?」「おお、確かに。超ウケる」から始まった、さやかちゃんと坪田さんの奮闘記。

 ある紹介文では「この作品の人気の秘密は勉強法や教育論でなく、さやかさんの魅力あるキャラクターにある」と評します。
 よく売れる闘病記と同じで、読者は病気(勉強法)について知りたいのではなく、危機的な状況(偏差値30で学年ビリ)にある時、その人がどう考え選択し行動するか、に惹かれるのではないかと言いい、人間的な魅力のある人は周囲から支援されるのだという事に注目していました。

 新書部門の10位  母という病/岡田尊司 (ポプラ社)
 近頃、母親との関係に苦しんでいる人が増えているそうです。最初は何か違和感があっても「ウチはこういうものだから・・・」と思ってしまい、自覚症状がない事が多いのだそうです。
 精神科医・岡田さんは、それは単に母親だけとの関係に終わらず、 他のすべての対人関係や恋愛、子育て、うつや依存症などの精神的な問題の要因ともなる。 「母という病」を知って、それに向き合い、克服することが大事だといいます。

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 他にも、単行本10位 原発ホワイトアウト/若杉冽 (講談社) 新書2位   人間にとって成熟とは何か/曽野綾子 (幻冬舎) など所蔵しています。
 * 「学年ビリのギャルが・・・」は、予約待ちです。

                     (集計期間:2013.12.01~2014.5.28 日販調べ )