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活用?それとも依存?

 文部科学省では、5年ほど前から全国的に子ども達の学力状況を把握するため「全国学力・学習状況調査」を実施しています。対象は小学6年生と中学3年生。
 調査と同時にアンケートも行われますが、今年から新しく加えられた質問が「1日にどれくらいの時間、スマホやケータイで通話、メール、ネットをしますか?」です。
 使用時間と成績を詳細比較してみると、例えば中3生の数Aの場合、1日4時間以上と回答した人の平均正答率は約56%、それに対して30分未満の人は約73%。20ポイント近い差がでました。
 ゲームに関しても同じような結果だったそうです。文科省は家庭でもその付き合い方を考えていってほしいと提言しています。
 みなさんは、自分が1日にどのくらいスマホやケータイをさわっているか考えたことがありますか?

 スマホが普及した今、「ネット依存」人口が急速に拡大しているそうです。厚労省の調査によると中高生のネット依存者は51万8000人(2013,8月)
 依存症の怖いところは、本人が気がつかないうちに進行していくことです。

脱ネット・スマホ中毒~依存ケース別 SNS時代を生き抜く護身術!/遠藤美季 (誠文堂新光社)

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 LINEやFacebook、SNSで実際にあったケースを取り上げて、色んなかたちの依存を登場人物(高校生や大学生)にディスカッションさせながら紹介していきます。
 依存の特徴の1つに自分は万能だと錯覚してしまうことが挙げられていました。ネットを通じて色々な知識が広がる事で、人より優れていると思ったり、自分本位になってしまう。結果、現実世界の視野を狭めていく事になるかもしれません。
 使用している人が皆、依存しているわけではないですが、皆がその可能性を持っているといいます。ネットを道具として使いこなすか、道具に振り回されるか、が「活用」と「依存」の分かれ目です。

 以前、OneDayCallegeで講師の方が「既読スルーをスルーしましょう」とおっしゃていたそうです。自分なりのビジョンを決めて振り回されないようにしたいですね。
 家庭で、学校で、自分は、家族は、どうかな・・・?チェックリストもついています。