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ちゃうちゃう ぼちぼち ほな すかたん

 大阪の本屋と問屋がほんまに読んでほしい本を選ぶ「Osaka Book One Project」 今年の選定作は、時代小説すかたん/朝井まかて(講談社) に決定。

 本と地域の活性化を目指し、選定作の売り上げの一部で大阪の子ども達に本を贈るというこのイベントも3目回を迎え、今年も大阪に関係する1巻完結の文庫本の中からこの作品が選ばれました。

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 江戸詰め藩主だった夫の赴任に伴い大坂にやってきてた知里は、間もなく急な病で夫を亡くします。もろもろの事情で江戸に帰ることが出来ず、なれない大坂で一人で生きていかなくてはならなくなった知里は、なんとか船場の老舗・青物問屋「河内屋」で奉公できることに。
 大坂、そこは、あけっぴろげで、お節介、おしゃべりで、がさつ。ちゃきちゃきの江戸っ子・知里にとっては言葉や習慣の違う全くの異文化社会。それでも、持ち前のきっぷの良さと明るさで大奮闘。
 そんな知里の前に現れたのが、「河内屋」の若旦那・清四郎。人好きはするものの、調子が良くて、遊び好き、お酒好きのトラブルメーカー、そう『すかたん』です。

 誰にも負けない青物にかける情熱を持つ清四郎。食べることが大好きで天下の台所・大坂の「旨いもん」に目覚めていく知里。「河内屋」の商売と二人の恋の行方は?

 今日のタイトル、すべてこの作品の目次です。ひらがなのやさしい大阪弁が並びます。