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7月の図書だよりから ②

 2020年開催の東京オリンピックに向けて、国立競技場の建設問題が何かと話題になっています。びっくりするくらいのお金をかけて、びっくりするような競技場が出来るのはどうやら回避されそうですが、大会のシンボリックな建築になるのは間違いないですね。今日は世界のちょっとかわった建築をあつめた1冊。

520 おかしな建築の歴史/五十嵐太郎(エクスナレッジ)
 最初に登場するのは、建築家たちによる東日本大震災・復興プロジェクト『みんなの家』です。それは震災後に新しくできたコミュニティのための集会所的な建物ですが、名前の通り、出来るだけ一般的な家に近い建設を設計したことで注目をあびました。そして最後がエジプトのピラミッド。
 この本は歴史の教科書と違い、現代から古代へ4500年の人類の建築の歴史を125のキーワードを用いてさかのぼり紹介しています。
 例えば、周囲の建物と全然違う独創的な「アイコン建築」、宇宙から舞い降りたような「ウルトラマン建築」、現代の流行であるシンプルな建築に対抗する「ヤンキー建築」 などなど。
 古代の思想的なものから近年は省エネ目的となっている「緑化建築」 高校校舎もがんばればこのカテゴリーに入るのでは?と思いましたが、掲載されている建築の緑化具合を見ると、うーん、まだまだかなあ。

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  満載の建物写真をながめるのも楽しい。キーワードに合わせて変幻自在の建築妖精・おちくさんがナビゲートします。