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こんな本を読んだ ⑤

 夏休みも残りほんのわずかになりました。みなさん、いろんな意味でソワソワし始めているのではないでしょうか?
 休み中に本はたくさん読みましたか?

 高3・地理選択を受け持つ教頭・中井先生。夏休みにこんな本を読んだ。
 そして、世界旅行に出かけた。(ただし妄想)

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  自然のしくみがわかる地理学入門/水野一晴 (ペレ出版)
 副題は「なぜ」がわかる地理学講義。
わたしたちは、地理の授業ではなぜそうなるのかを意識して説明しています。
受験生や生徒たちは、どれだけ覚えればよいですか?と質問をします。
「覚えるが先でなく、『なぜ』を理解するのが先ですよ」と伝えます。

 著者の水野先生は京都大学大学院教授ですが、経歴を見ますといろいろな大学での非常勤講師を務められ、大学非常勤講師時代に河合塾の売れっ子講師として活躍され、地理科初のサテライン授業の講師をされていたようです。
(この本は高校2年生の自然地理学の内容、センター地理がしっかりつまっております)
 そのせいなのか、われわれが授業でなぜこうなるのかと話したいところと実際の写真(著者撮影)をしっかりとこの本の中に記述されていて、かつ高校生にもわかりやすく書かれています。
 また、水野先生は世界50ヵ国を研究調査で訪れ、観光ではわからないその体験も書き綴られていて、説得力があります。
 まえがきに「本書を読んだ後に、屋外に、さらには世界に出て、みなさんの目で実際に見て、感動していただければ本望である」とあります。
 無性に海外旅行に行きたくなるとともに、地図帳片手に妄想の世界旅行に出ることのできる本です。

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 この本を入り口にして、少しでも地理に興味をもち、勉強してくれる人が増えたらいいなあ・・・、と、つぶやいておられましたよ。