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理系?文系?

 昨日、高校1、2年生を対象に2つの講演会が開かれました。そのうちのひとつが 『文理選択の考え方、進め方』というテーマ。進路を考えるにあたり、最初に出てくる分かれ道です。

 日本における文系、理系の定義は、明治時代に旧制高校が作ったものだといいます。黒板とノートだけで学べるお金のかからない学部が文系、実験設備などにお金がかかる学部が理系。お金がかかる理系の生徒数は絞りたいので、数学の試験をして「文系」と「理系」に振り分けたのだそうです。
 そんな受け入れ側の事情もあり、昔は文系人間が主流だったとか。

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理系バカと文系バカ/竹内薫 (PHP研究所)

 物理学専門でサイエンスライター(作家)としても活躍する竹内さんいわく
 「理系バカ」とは、自分の好きな世界に没頭しすぎて、極端な行動に走りやすい。例えば、相手の関心のないことを延々と話す、新型商品を買うために徹夜して並ぶ、できれば他人と深く関わらないで生きてゆきたい、と思う。
 
 「文系バカ」とは、他人の情報を鵜呑みにして、その場の空気に流されやすい。
例えば、取扱説明書は困った時にしか読まない、社会に出ると因数分解なんて必要ないよと言った事がある、ダイエットのためにカロリーオフ飲料をガブ飲みする。

 自分はどちらに当てはまるだろう?本書にはチェック項目が挙げられていて、両者の行動パターンから見えてくる思考の偏りを分析しています。
 しかし、大事なのは理系バカ、文系バカに陥らないための文理融合センスを磨くこと。そのための5か条も提案しています。