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読んだ!読んで!コーナーから

 先生たちからの、読んだ!読んで!コーナーから、ちょこっと紹介。

葡萄が目にしみる/林真理子(角川書店)
 つい自分と友達を比べてしまう、ちょっとした事で「あの人私の事が好きなんじゃない?」と思ってしまう。十代の女子特有の自意識過剰とコンプレックスがあふれ出ている作品です。
  舞台は、林さんも高校時代を過ごした山梨県のぶどう畑が広がる田園都市。
地元・名門校に通う高校生の乃理子は、スタイルや顔、不器用さにコンプレックスを感じています。仲良しグループのなかに実は嫌いな子がいたり、大人しいけど何かつかみどころがない子にモヤモヤしたり、ラグビー部のスター的な同級生の話題で盛り上がったり、生徒会の先輩にあこがれたり。
 小さなことでドキドキして、感動して、傷ついて、絶望もする。そんな特別じゃない普通の高校生の日常を鮮やかに描きます。

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 子どもの頃だけでなく大人になってからも仰天するようなトットちゃんのエピソードは
 黒柳さんのほかのトットちゃんシリーズのエッセイでも語られています。 
 
 
窓ぎわのトットちゃん/黒柳徹子(新潮社)
 6歳にして、ですでに学校を退学させられた?! そんな小学1年生がいるでしょうか?ここにいます!それはトットちゃんこと黒柳徹子さん。
 これは、すでに一度、先生からさじを投げられ、自分でもおぼろげに疎外感を感じていたトットちゃんと学校との出会いの物語です。個性豊かな友達や先生達と電車の教室。戦時中、東京に実際にあったトモエ学園のユニークな教育とそこで学ぶ子ども達の姿を描いた作品です。