ナイチンゲール
学園近く花屋敷の住宅街に、ナイチンゲール像がたっているのを知っていますか。ロンドンとここ、世界に2つしかないとか。 毎年5月には生誕祭が行われ、多くの看護学校生たちが集まり、「奉仕と博愛の精神」を誓うのだそうです。
今日はフローレンス・ナイチンゲールの誕生日。それにちなんで、これからの高齢社会を支えていくために、看護の心、ケアの心、助け合いの心を、誰もが育むきっかけとなるようにと、5月12日が「看護の日」に制定されました。
ナイチンゲールの伝記は読んだ人も多いと思いますが、今日はナイチンゲールが書いた本を紹介します。書かれたのは1860年ですが、現在もなお看護の思想の原点となっている 看護覚え書:Notes of Nursing 看護であること 看護でないこと(現代社)です。
ドアの外でのひそひそ話や、音を立てて動き回る事、おせっかいな励ましがどれだけ患者を痛めつけるか、保湿、陽光、窓を開けることの大切さ、など現代も必要なことが、とても具体的にあげられています。
本の冒頭、ナイチンゲールは、「これは看護師のための手引書ではなく、一生のうち何度か自分以外の人(子どもとか病人とか)の健康に直接責任を負う事になるであろう女性たちへ向けての考え方のヒント」だと言っています。
難しい専門書ではありません。看護関係を目指す人は手に取ってみて欲しい1冊です。