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中学入試B日程・阪神淡路大震災から15年目に思うこと

昨日にも増して冷え込みの厳しい朝になりました。高Ⅱの一部の諸君は今日も入試補助として受付などの仕事を朝早くから手伝ってくれています。
 さて、今日は阪神・淡路大震災から15年目にあたります。被害の大きかった地域も見かけ上はすっかり復興しているようですが、震災を体験した人々の心は、なかなか元には戻らないという現実があります。震災に関して、私の心に深く残っている話しを一つ紹介しておきましょう。
 地震の直後に、ある卒業生が車で仕事場に向かって急いでいると、一人の老人が寒い中を学園のほうへ向かって歩いているのに気付きました。よく見てみると、それは当時の学園長であった土井信男先生でした。土井先生はこのころ体調を崩しておられましたが、学園のことが心配で、居ても立ってもいられず、直後に家を出て徒歩で学校へ向かおうとされていたのです。卒業生の方は、すぐに園長先生を車で学園までお送りしたそうです。学園の校舎自体は、あまり被害はありませんでした。しかし、当時の高校生の女子生徒一人が自宅で亡くなりました。また、土井先生も震災後一月ほどでお亡くなりになりました。教育者として創設から心血を注いできたこの学園のことを、ご自分の体のことよりも心配されたという土井先生のお心を、私達学園の教職員は震災のたびに新たに心に刻んでおく必要があるのではないかと考えています。
 さて、高Ⅱの諸君は、今朝の新聞を見て下さい。昨日実施されたセンター試験第1日目の問題が掲載されています。また、明日には第2日目の分も掲載されます。是非、一度解いてみて下さい。英語や数ⅠA、国語は全て解けるはずです。また、社会や理科もかなりの範囲が学習済みですので、取り組んでみて下さい。
 春の花や若葉は、冬に寒さに耐えて幹や枝に養分を蓄えているからこそ、美しく芽吹くのです。高Ⅱの皆さんも今から色々なことに更に積極的に取り組み、1年後に迫ったセンター試験、そして各大学の受験本番へと、大輪の花を咲かせましょう。