中間考査を終えて①
今日、中間考査が終わりました。お子さまも、そして親御さんも今日はホッとしているのではないでしょうか。「結果は分からないけれど、ともかく終わった。週末どこへ遊びにいこうかなぁ。」というのがお子さまの本音でしょうね。中学一年生、まだまだ幼い彼らにはそれが正直な気持ちでしょう。
ここで一つだけご家庭で意識しておいて欲しいことがあります。定期考査は通過点であって、ゴールではないということです。通過点でラップタイムを計っているときに、その瞬間だけ速度を上げてもあまりタイムは伸びません。そればかりか、そこで無理をしたためにその後のペースが崩れるということもよくあることです。どれだけ授業を消化できているかを定期考査で試しているのです。80点ならばまだ20点の課題があります。その20点は早急に身につけなければならないものでしょうか、それともこれから力がついていけば解消されるものでしょうか。それによってその後の対処も違ってきます。60点ならば40点も課題があります。たぶん、授業の受け方や日頃の学習に課題があるのでしょう。見直しが必要ですね。
明日から授業の中で答案が返却されます。大切なことは分析と対策です。お子さまはすぐに点数と平均点に意識が向きますが、それは集団での位置を示すに過ぎません。「56点だったけれど、平均は54点だから平均より2点上」とお子さまが報告されたときにどう対応するかを考えておいてください。「平均より2点上だったら、真ん中ちょっと上くらいだからOK」とするならば、お子さまは60点前後しか取らなくなります。答案を分析して、「歴史は用語を漢字で書けるように練習していくと8点は上がったね」などと助言してもらえることの積み重ねが学力の向上につながるのです。
「なんでこんなに点数悪いの」「もう知らない」とだけは言わないようにお願いします。結果が悪い場合には必ず理由があります。それに対する方法も必ずあります。中学1年生ですから、まだまだ時間的なゆとりも残されています。焦らず、でも着実に伸ばしていきたいですね。