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学力の向上について⑬

Input型の授業でのノートの取り方について説明します。

 授業では板書を写したり、先生の話を聞いたメモをとったりします。そのときに注意すべきことは、余白をとっておくということです。行間を詰めてぎっしりと書き込まれたノートはしっかりと授業が受けられているように見えますが、後からの書き込みができません。Input型の授業では授業を消化するための復習は重要ですから、(自分にとってわかりやすい)先生や参考書の説明を書き加えることができるように余裕を持たせることです。コーネル大学式ノートのように最初から、復習用のセクションを作っておくのも効果的と言えるでしょう。大切なことは授業用のノートを復習でどれだけ使いこなすかということです。書きっぱなしで二度と見ないようなノートを作っていると、Input型の授業では理解が深まりません。

 また、Input型の授業では専門用語や固有名詞は重要であることが多いです。試験でも問われる可能性が高いので、漢字できちんと書けるようにノートに少し大きめの正しい字を書いておくことが必要です。いい加減な字をノートに書いて、それを使って試験前に勉強し、答案にその字を書いたらどうなるか。結果は火を見るよりも明らかですが、少しの手間を惜しんで失敗する例は少なくありません。

 授業の進度が速い場合には記号や略語を使って効率よくメモをとることが有効になります。
   e.g. : たとえば (exempi gratia)
   i.e. : つまり (id est)
   etc. : など (et cetera)
   c.f. : ~を参照
ただし、意味がわからないのでは、逆効果になりますので、中学1年生では難しいかもしれませんね。
そのほか、サーキット法やマトリクス法などを使って、図表にまとめると知識の整理がしやすいのですが、その説明はまた今度といたしましょう。明日はOutput型の授業の受け方を説明します。