夏休みに向けて②
送り梅雨でしょうか、今日、明日と激しい雨が降っています。そろそろ白南風も吹くようですし、梅雨明けも近いのではないでしょうか。いよいよ夏が近づいてきました。来週からは個人懇談です。
前回、「夏休みの午前中は宿題に取り組んで、7月末までに終わらせよう」と書きましたら、ある担当者から「積み重ねが大切だから、毎日取り組む形の課題を出している」と叱られてしまいました。誤解のないように申し上げますが、7月末に宿題を終えて、8月前半はまったく机に向かわない生活を推奨しているわけではありません。ただ、夏の宿題しかしなくて良いと考えているのならば、力はつかないと申し上げているのです。特に小学校時代、夏休みの最後で宿題に追われるような生活をしてきたようなお子さまには、気持ちを切り換えてもらう必要があります。
今回は「午後の過ごし方」でしたね。午前中4時間程度、集中して学習に取り組んだお子さまが昼食を取るころには、休息と気持ちの切り換えが必要になります。教科・科目こそ違え、同じような手法での学習の繰り返しですから、脳は単純作業に飽きてしまっているのです。ですから、夕食までの時間は午前中とは全く異なる生活内容で過ごすべきです。まず、環境を変えるために、机から離れさせましょう。図書館や博物館など外へ出かけるようにすればもっと良いです。また、スポーツとまではいかないでも、体を動かすことも大切です。買い物に連れて行って荷物を持ってもらう、自分の部屋だけでなく家の周囲や風呂などを掃除させるなど、手伝いはお子さま自身のためにしてもらってください。経験させておかないと、将来本人ができなくて困ることになりますから、遠慮はいりません。
最近はネットに熱中するお子さまが少なくありません。「情報機器に疎いようでは将来情報化社会の中で困る」と黙認されているご家庭もあるようですが、ケイタイにせよインターネットにせよ、危険性も認識できない子どもに、大人が手ほどきもせずに与えているだけでは、何のスキルアップにもなりません。デジタルディバイドを心配されているのでしょうが、それは私たち大人に発生している問題です。お子さまに対しては情報リテラシーや社会的な常識を身につけさせることが必要です。と言ってまったく触れさせないわけにもいかないでしょうから、昼の時間帯に時間制限を設けてやらせるようにお家の約束事とされることをお薦めします。ゲーム類も同様です。深夜に何時間もはまっているのを正常とは言いませんよね。
2つ目のポイントは「午前中からの気持ちの切り換え」です。だらけた毎日を過ごさせないためには、生活モードの切り換えを意識的に行わせることが大切だと思います。次回は2回目のモードチェンジ、「夜の過ごし方」について書こうと思います。部活動に取り組んでいるお子さまの場合はこれから取り上げますから、少し時間をください。