夏季講習教養講座(理科)
今日は大阪・長居にある自然史博物館・植物園に行きました。今回は男子6名,女子3名の9名が参加しました。昨日の午前中2時間ほど、大阪の歴史や自然について講義をしましたが、実際に本物を見ているほうがはるかに多くのことを感じとることができます。その意味でもこの夏にいろいろなところへ出かけることが大切だと思います。
探検クイズのカードをもらって博物館内を回ります。展示物を見て、カードのクイズに答えていきます。正解だと絵はがきがいただけます。右の写真は問題の1つになっていた「ゴキブリの10倍に拡大した模型」です。不気味... お子様たちにはワークシートも渡していますので、何度も博物館内の展示室を回ってもらいました。
エントリーホールにあるマチカネワニの骨格標本です。大阪大学豊中キャンパスの工事現場から出てきたことは有名ですね。暖かい海が大阪平野に広がっていた河内湾の時代、こんなに大きなワニが大阪にいたことを想像できますか。
ナウマンゾウとヘラツノジカを復元した標本です。この時代は今よりも寒い氷河期で、大阪湾にも瀬戸内海にも水はありませんでした。シカもゾウもずいぶん大きい動物なんですね。
玄関や展示室にあるナガスクジラの大きな大きな骨格標本です。大阪市内の中心部にこれほど大きなクジラが泳いでいた時代、私たちの先祖は汐を吹くクジラを見ながら何を考えていたのでしょう。
あんまり大きいので、自分たちの体を使って大きさを測っているところです。床に描かれている青い線がクジラの大きさを示しています。身長150cmのお子様を1単位として11単位分、約16.5mだったそうです。学校の教室2つ分に相当しますね。
植物園では何をどう見れば良いのか分からないだろうと思いましたので、今回は現地で学芸員さんにレクチャーをしていただき見学しました。花の構造と特徴を教えていただいて、エンジュの花をバラバラにしながら確かめてみたり、フヨウの花をのぞき込んだりしながら、普段はあまり意識もしない植物の世界をのぞかせていただけたようです。特別展のテーマにもなっていたセミの抜け殻を見つけたお子様もいましたね。大阪のセミは非常にやかましく、94dBにもなると新聞に書いてありましたが、それを実感したかもしれません。
今回博物館での実習を実施してみて気づいたことは、お子様たちが情報に対して受け身になりやすいということです。真面目に話は聞いているけれど、自分から進んで知識を得ようとする姿勢が年々弱くなっているような気がします。これが今後の学年の課題の1つでしょうね。
参加した皆さん、暑い中お疲れ様でした。 A.M.