ジャングルブック / The Jungle Book
1865年の今日、イギリスの作家キップリング Joseph Rudyard Kipling が生まれました。
少年時代にインドで過ごした経験から1895年に書かれた作品が「ジャングル・ブック」です。ディズニーアニメでは知っていても、原作を読んだ人は少ないようですね。7つの短編からなり、ベーリング海のアザラシを取り上げた第4話を除き、いずれも熱帯のジャングルに棲む動物達を主人公とした物語です。そのうちの第1話が、虎シーア・カーンに追われた人間の子供モーグリが狼に救われ育てられ、熊のバルーやヒョウのバギーラとも仲良くなり、幾多の冒険を経験して再び人間世界に戻る話で、ディズニーの下敷きになっています。
これ以外にも「アルマジロがアルマジロになったわけ」「ゾウのはなはなぜ長い」「ラクダのこぶはなぜできた?」など邦訳された絵本があります。個人的にはリスベート・ツヴェルガー Lisbeth Zwerger がエキゾチックな挿絵を描いていた「ラクダのこぶはなぜできた?」が印象に残っています(科学的な内容ではありません)。また、1907年に41歳でノーベル文学賞を受賞しており、最年少受賞記録となっています。作品や業績の割には日本で知られていない作家ではないでしょうか。A.M.