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年末年始の風景①

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 昨日は「御用納め」でしたね。クリスマスの喧噪が鳴りを潜め、年の瀬を迎えました。「歳神さま」を迎えるために「正月飾り」を飾り付けたり、「鏡餅」をお供えしたおうちも多かったのではないでしょうか。

 「歳神(年神)さま」は毎年正月にそれぞれの家にやってくるとされている神さまです。正月飾りは歳神を迎えるためのもので、「門松」は歳神が来訪するための依代(よりしろ),「注連(しめ)飾り」は神域と外界とを隔てる結界(けっかい),「鏡餅」は歳神への供え物でした。民俗学者「柳田國男」によると、一年を守護する神、農作を守護する田の神、家を守護する祖霊の3つを一つの神として信仰した素朴な民間神が歳神であるそうです。(正月飾りについての詳しい説明は昨日の校長通信をごらんください)
/weblog00/archives/2007/12/post_507.html
 数日前まで「キリスト教」のお祭りである「クリスマス」を祝っていたのに、「神道(民間信仰)」の習わし通りに正月飾りを準備して、「歳神さま」を迎える準備をしている。大晦日には「仏教」寺院で撞かれる「除夜の鐘」を聞きながら年越しをする。この一週間は日本人の曖昧な宗教観の表れのようです。しかし、どこの神さまでも受け入れることのできてしまうこの「寛容さ」が、ギスギスした世界情勢にとっての緩衝材として有効じゃないかなとも思います。報復感情ですぐに不安定になってしまう事態が今後は少しでも平和的に解決するように願ってやみません。A.M.